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カテゴリ:日本ドラマ
みなさん、こんばんは。
2018 年秋クールの金曜日はドラマの大激戦でした。 累計200万部を突破、魅力的なキャラクターと骨太なストーリーでマンガ賞を総なめ、若者たちを中心に落語ブームを巻き起こしている、雲田はるこさんの「昭和元禄落語心中」がドラマかされた昭和元禄落語心中を見ました。 みなさん、落語がお上手です。 昭和初期、落語の世界に入った八雲は、同期入門の落語の天才・助六と、固い友情で結ばれる。八雲は助六の芸に憧れ、嫉妬し、追いつこうともがき、芸者・みよ吉にも支えられ、成長していく。やがて、助六とみよ吉とが結ばれるが、ふたりは謎に満ちた事故死を遂げてしまう。八雲はその死を巡る秘密を抱いたまま、ふたりの遺児・小夏を引き取る。小夏は、八雲を「親の仇」と恨んで成長し、やがて天衣無縫な八雲の弟子・与太郎とともに、八雲がひた隠す「助六とみよ吉の死の真相」に迫っていく…。 出演 岡田将生 山崎育三郎 平田満 成海璃子 竜星涼 大政絢 柳家喬太郎 平田満 酒井 美紀 篠井 英介 中原 丈雄 脚本 羽原大介 音楽 村松崇継 演出 タナダユキ 第1回「約束」 昭和50年代。「昭和最後の名人」である落語家・有楽亭八雲は、「弟子を取らない」と有名だった。しかし刑務所帰りの青年・与太郎が、なぜか弟子入りを許された。八雲の家に住み込み、修行を始めた与太郎は、八雲とその養女・小夏の深刻な不仲を知る。小夏の実の父は、やはり落語家だった有楽亭助六で、母の芸者みよ吉とともに、昭和30年代に謎めいた事故死を遂げていた…。 第2回「助六」 八雲と助六が、落語の世界に入ったのは昭和10年代。前座として寄席に出る頃には、日本は戦争のまっただ中だった。不安に満ちた日々を経て、昭和20年の夏、終戦。そして、彼らの運命を変える、孤独な芸者・みよ吉が現れる…。 菊比古(八雲)にとっては大事な誰かが死ぬこともまた「自分が捨てられる」ことになるから第一話ラストの与太郎たちへのあのセリフになるわけか。第二話は 「まんぷく 」でも触れられた戦争による自粛モードの社会が登場。 第3回「迷路」 若手落語家として、菊比古は伸び悩み、一方で助六は大人気。菊比古はコンプレックスを募らせ思い悩む。そんな菊比古に芸者みよ吉は惚れ込んでいく。菊比古は芸人として飛躍するきっかけを求めるが…。 助六の落語に対する考え方を聞いて自分にとっての落語を考えた菊比古がやっと何かを掴む。寒い夜一つの羽織を二人でわけあえたように何でも分け合えたらよいけれどそうはいかないのが辛い。ちょっとセピアがかった昭和の映像で見せる男女3人の三角関係は複雑そう。 第4回「破門」 菊比古と助六は若手落語家として並び立つ存在になった。どちらが先に昇進して「真打」になるのか。菊比古は先輩落語家・彦兵衛から、「死神」を伝授され、真打ち昇進に挑むが、師匠たちから「真打になる前に、みよ吉とは別れろ」と言われ…。 落語を選び恋人と別れ誰よりも孤独なのに客はそんな菊比古を見て喝采する。皆に受ける落語のために古典や伝統など要らないと言い放つ助六は、師匠への尊敬の念をも否定され最悪の結果に。辛うじて繋がっている友情も次回で断ち切られるのか。 第5回「決別」 真打昇進後、菊比古はめきめきと人気を上げていった。一方で破門された助六は落語界に居場所を失い、みよ吉と共にぷっつりと消息を聞かなくなる。数年後、菊比古は師匠である七代目八雲 から、七代目と助六との間の、ある秘密を知ることになる。 菊比古が立て続けに周囲に捨てられる回。「蝋燭が消える」と語る「死神」は師匠も助六もなく拠り所を失う菊比古と、子供と再会する「子別れ」の父親は追い出した兄弟弟子の落語を引き継ぐ奇才と巡り合う七代目の心境と被る。初対面で菊比古に懐いていた小夏が現在なぜああなったのか。 第六話「心中」 菊比古は助六と四国で再会。助六とみよ吉との間にできた娘・小夏とともに、助六に東京に戻って落語界に戻るよう説得する。だが助六は頑なに断り続ける。粘る菊比古は、四国で落語会を行い、助六を高座に復帰させようとする。その落語会の夜、菊比古の前に、みよ吉が現れる…。 実力がありながら仕事(落語)に身を入れず酒で身を持ち崩した男が再び仕事に身を入れて立ち直る主人公と自分のこれまでを落語【芝浜】に被せて語った助六(山崎育三郎 さん名場面)。師匠に言われて落語を選び、そして最後は選ばざるを得なくなった菊比古、最後に家族を選んだ助六。 第7回「昇進」 助六とみよ吉の事故死から長い歳月が経っていた。60代に入った八雲は老いてなおその芸は美しく、落語界で孤高の地位を保っていた。そして八雲の唯一の弟子・与太郎(竜星涼)は二ツ目になり独立。養女である小夏も八雲の家を出てひとり暮らしをしていた。そして与太郎に真打昇進の話が持ち上がってきた頃、小夏が一同の前で衝撃的な報告をする…。 落語と心中する覚悟を決めていても助六の幻影を見てしまい「好きにするさ」と気のない風の返事をしながら裏で駆け回っている八雲。理想的な家庭ではなかったにもかかわらず助六の血を残したい一心で母になろうとする小夏。寄り添ってくれる人がいながらどこか二人とも孤独。 第8話「誕生」 妊娠した小夏は、父親が誰なのか、頑なに秘密を貫く。与太郎は、かつて自分が所属したヤクザの組長が父親であるらしいことを突き止め、対決することに。事態を静観していた八雲は、小夏との関係に悩む与太郎に、ある落語を教える。その一席の落語がやがて、与太郎と小夏の運命を大きく動かしていく…。 眠っている時しか小夏に優しく接してやれない八雲。本当は親友の忘れ形見として慈しんで育ててやりたかったろうに最初に向けあった敵意が蟠りとなって横たわる。その蟠りを突風のように吹き飛ばすのが勢いのある与太郎改め助六の明るさ。助六襲名、そして子供、誕生と再生の回。 第9話「秘密」 太郎と小夏が結婚してから歳月が流れた。与太郎は堂々たる真打、一方で八雲は70代に入り、至高の芸は健在ながら、人知れずある悩みを抱えることになっていた。そして、小夏はある疑惑を抱き始める。「父・助六と、母・みよ吉の事故死には、なにかまだ秘密があるのでは…」。 老いへの恐怖を叱咤していた八雲が手を震わせ「こんなに気持ちよくてこんなに残酷な芸」に憑かれつつも死ぬまでやめられなかった師匠に思いを馳せる。「どんどん忘れ去られて前に進んでいく」世の中でも助六が歌っていた歌が回りまわって孫に伝わるように残ってゆくものもある。 最終話「八雲」 高座で倒れた八雲は一命を取り止めた。一方で与太郎と小夏は、かつて助六とみよ吉が事故死した夜に、四国で行われた落語会のフィルムを見ることに。そのフィルムを見て、小夏はついに忘れていた真実を思い出す。そしてその頃、八雲はただひとり、懐かしい場所を訪れていた…。 落語と心中せず愛される人たちに囲まれて逝った菊比古の目の前には冥途の寄席があり最初に待っているのは助六、そしてみよ吉。捨てられたのではなくここで皆待っていた。封印していた落語への想いを叶えた小夏と八雲を継いだ与太郎。誰の心にも救いをもたらす最終回。 11月10日に本編、17日にメイキングが放送された「ドラマSP カラスになったおれは地上の世界を見おろした。」も観ました。 ドローンカメラによる空からのまなざしで描かれる前代未聞のドラマ!ひょんなことからカラスと体を交換してしまった男は、大空を羽ばたき人間の世界を見おろした。だが、そこで目にしたのは自分を裏切る部下や妻)、自分は何も気づいていなかった息子の隠された姿だった。なぜオレはカラスになったのか?いったいオレに何を見せようというのか?ドローン映像とともに、謎が次第に明らかに! 【作】戸田幸宏, 【出演】眞島秀和,淵上泰史,野波麻帆,柴崎楓雅,江波杏子,松澤匠,水澤紳吾,酒井美紀,想乃,くるみ,沖なつ芽,信國輝彦,ふくまつみ,坂寄奈津伎,吉田美月喜,魏涼子,青木柚,杉山優奈,梅舟惟永,永井秀樹,合田篤慶,佐藤蓮,中岡慎人,竹内健史,泉光典,ケイン鈴木,高木公佑,一ノ瀬まりな,名倉央 カラスが憑依するとやたらハイテンションキャラになる社長を演じたましまし(眞島秀和)が新鮮。人間の目で見ていなかったことを全部鳥の目で見せてくれたカラスは不思議な力を持っている神の化身?それとも気まぐれ?それにしてもカラス懐いてましたね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
December 14, 2020 06:26:48 AM
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