映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。来年はGW10連休どうしますか？
旅行会社の予約は見る見る埋まっています。
この映画をご覧になったら、インドに行ってみたくなるかもしれませんよ。

映画マリーゴールド・ホテル　幸せへの第二章を見ました。

マリーゴールド・ホテル　幸せへの第二章
THE SECOND BEST EXOTIC MARIGOLD HOTEL

出演
ジュディ・デンチ　マギー・スミス　ビル・ナイ　リチャード・ギア　デヴ・パテル
デビッド・ストラザーン

監督
ジョン・マッデン

音楽
トーマス・ニューマン

　インドにあるマリーゴールド・ホテル。そこで宿泊を続けているイヴリン、ミュリエル、ダグラスら、イギリス人シニアたち。イヴリンは好意を寄せ合っているダグラスと関係を進められず、副支配人となったミュリエルはある隠し事をしながら業務をこなすなど、それぞれがさまざまな思いや事情を抱えていた。支配人ソニーの結婚とホテル拡大の決定に色めき立つ中、一人の怪しげな男が宿泊客としてやって来る。

オープニングは太陽がまぶしいカリフォルニア州サンディエゴ。オープンカーを飛ばすソニーの隣にはミュリエル。融資を求めるためにアメリカに出向いた二人は最初からかみ合わない。
「いい空気ですよ」　
「ひどいホコリね」
「風になびく髪！」
「屋根を閉めてソニー！」
「文句をやめて　ルート66をとばしてるんですよ　かっこいいと思いません？」

結婚を控えて何とかホテルを軌道に乗せたいソニーはペラペラと銀行の前で美辞麗句を口にするがミュリエルは
「一つ教えておくわ　紅茶はお茶の葉を軽く蒸させたものよ　お茶を飲む時はその葉に熱湯を注ぐの　煮立ったお湯よ　この国ときたらカップに生ぬるいお茶を注ぎその横にティーバッグ　おしっこみたいな生ぬるいお湯にティーバッグをつけてお湯の色がちょっぴり変わるのを待つ　年を取るとそれを待ってる時間はないの」
と立て板に水でホンモノの紅茶講義。TVシリーズ『ダウントン・アビー』の誇り高き伯爵夫人を演じたマギー・スミスが、こちらでも老いても矍鑠とした女性を好演。

彼女とそう誕生日が変わらないジュディ・デンチ扮するイヴリンも異国で商売を成功させるが、物腰はもう少し柔らかい。前作で恋仲になったダグラスがいるからだ。

対する男たちは、逞しい女たちに振り回される。モテ人生に別れを告げたノーマンは、あれほど熱烈に愛し合った仲なのに帰宅時間を聞かれてついうんざり。
「チャンスをものにできなかった　残念ながらね　イギリスにいる時も女性をくどいたんだがうまくいかなかった　今はいい職についてそれなりに金もある　女性にもかなりもてる　だが女にうつつを抜かすわけにはいかん　だがもし彼女がいなければ？もし独身に戻れたら？もし自由を謳歌できたら？多分女房が恋しくなる　だがやってみたい　その金上手く活用しろよ」などという言葉をタクシー運転手に呟いたばかりに身も凍る思いをする。ダグラスはイヴリンとの距離を図りかねて前に進めない。
　だが、そんな男たちを動かすのも女たちだ。別居中の妻ジーンや講演のためインドにやってきた娘が、ためらうダグラスの背中を押し、嫉妬に狂って母親との関係も壊れてしまったソニーは婚約者に諫められて本来の目的を思い出す。密かに共闘する女性たちのシーンも熱い。タイプも異なる二人で決してベタベタした仲ではないが「あなたがいなくなったら寂しいわ」とイヴリンに言われてミュリエルがはっとするシーンは良かった。エンディングクレジットではトップにジュディ・デンチとマギー・スミスが並ぶ。


　人気作家デボラ・モガーの小説を実写化した、2011年製作のヒューマンドラマ『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の続編。


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