映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。
今日からお休みの方も多いですね。
家族で旅行に出かける方もいらっしゃるのでは？

さて、長く続く夫婦は円満だと思いますが、ホントのところはどうなんでしょう？

映画​さざなみを見ました。

さざなみ
45 YEARS

出演
シャーロット・ランプリング　トム・コートネイ

ベルリン国際映画祭銀熊賞

結婚45周年を記念したパーティーを土曜に予定しているジェフとケイトの夫婦。だが、月曜に届いた手紙がきっかけとなって、山岳事故で命を落としたジェフの昔の恋人の存在が二人の間に浮き上がってくる。かつての恋人との記憶をよみがえらせてはそれに浸るジェフと、すでにこの世にはいない彼女に嫉妬を募らせていくケイト。次第に彼女はジェフに対する不信感を抱くようになり、長い夫婦生活で育んできた愛情や絆も揺るぎ始める。

月曜日から土曜日までの六日間、一組の夫婦を見つめた、まるでドキュメンタリーみたいな映画だ。始まりは、なんてことのない、多分、皆さんのうちでも体験したことがあるような出来事だ。元恋人が亡くなった。次は、ちょっと違うかもしれない。元恋人が、若いままの姿で見つかった。「彼女は1962年の姿のままで僕は老いてる」夫は
彼女がその時来ていた服まで鮮明に思い出せる。やめていたタバコを吸い始める。妻が夫の心に住むもう一人の女性の存在の大きさを知ったのは、この時だ。心に、さざ波が立つ。

　同じ波は来ないが、波は繰り返し打ち寄せる。例えば、電話しても夫が出ない時。「君に話がある　前に話したと思うんだが何せ遠い昔のことだ　勘違いかも　僕は彼女の近親者だった」恋人と夫婦として旅行したことを打ち明けた時。図書館で、急に気候変動の本を借りようとした時。夜、目覚めて起きると隣に夫がおらず、屋根裏で密かに彼女の写真を見ていたと知った時。彼女と山に登った時のことを「何の変哲もない花だが意思が強く勇敢に思えた　まるでカチャと僕のようだ」と夫が話す時。

いい時も悪い時も一緒に暮らしていて、知らないことなど何一つないと思っていた隣の夫が別の人間に見えてくる。不安からだろう、とうとう妻は質問をぶつける。「彼女が死ななくてイタリア行きがなければ彼女と結婚してた？」

　どんな答えが返ってこようと、盤石であるはずの妻の気持ちは、一言で打ち砕かれる。これから彼女は、どんな時も、彼に裏の顔を見ようとする。それがどんなに自分を傷つけるかわかっていても、せずにはいられない。受けた傷を癒す気力も残されていない年月を、彼女はどうやって過ごしていくのか。


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