映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、あけましておめでとうございます。新年ですね。今年もよい年になりますように。
さて、新年にはラグビーの試合が行われますね。

こちらはアメフトの有名なコーチの実話をもとにした映画です。

コーチ・ラドスール
WHEN THE GAME STANDS TALL

監督＆脚本
トーマス・カーター

出演
ジム・カヴィーゼル　ローラ・ダーン

　1979年、舞台は米カリフォルニア州コンコードのデ・ラ・サール高校。若きボブ・ラドスールがコーチに就任し、151連勝というとてつもない記録を打ち立てた。全てが順調な中、持病の悪化や中心選手の事故死等、度重なる苦難に襲われチーム内には徐々に亀裂生じ、ついに連勝がストップしてしまう。果たしてラドスールはばらばらになったチームを復活し、再びチームを勝利に導くことが出来るのか。熱い男の挑戦が今、始まる。

　日大アメフト部の危険タックルで話題になったが、アメリカのアメフト映画は秀作が多い。「ウッドローン」は突如黒人・白人が共に通う学校になったウッドローン校のアメフト部が、部活動を通じて市の人種差別をもなくしていく。「マーシャルの奇跡」は選手たちが飛行機事故で亡くなった大学アメフト部が再生を果たしていく。いずれも実話で、コーチが単に勝つ技術を教えるのではなく、生徒たちの精神修養も同時に行っている。本来部活動にはそうした要素もあったはずだが、勝利第一主義に走っているのは最近の勝ち組・負け組論争のせいか。

　冒頭は伝説のコーチ、ラドスールの演説から始まる。
「このチームの理念は名声によってかき消された　我々はもてはやされ浮かれ目的を見失った　連勝のプレッシャーに屈した　このチームは単なる連勝マシンじゃない　家族だ　愛の力で結束する兄弟だ　愛はどんな時も見捨てない　いい時も悪い時もだ」
連勝151の常勝チームだから言えることと思うだろうが、このチームはこの後2連敗する。それでもコーチは勝利勝利と口をすっぱくして言わないし、スター選手の記録更新に熱くなる父親をたしなめるほどだ。試合24時間前にミーティングを行い、コーチの演説の後、選手たちが別の選手の目標を言い合って達成したら喜びあう習慣だそうだ。同じく彼の演説にあった「君たちのゴールは北部地区優勝じゃない」というように、人生においては、彼らが選手でなくなる時間の方が圧倒的に多い。その時彼らが揺るがずにいられるための人生経験を積んで欲しい。そして生徒たちに自分も教えられていることを認識する。いやあ、満点のコーチですね。日大の選手もこういうコーチに出会っていたらやめずに済んだかもしれないのに。

​
コーチ・ラドスール　無敵と呼ばれた男 [ ジム・カヴィーゼル ]​​楽天ブックス​