映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。まるで春のような陽気ですが北日本では寒さが厳しいようですね。
そんな北海道が舞台の
映画​​起終点駅ターミナルを見ました。


起終点駅ターミナル
Terminal

出演
佐藤浩市　本田翼　尾野真千子　中村　獅童　泉谷　しげる　和田　正人

監督　
篠原哲雄

音楽
小林　武史

原作
桜木紫乃

　北海道旭川の地方裁判所判事だった鷲田は、覚せい剤事件の被告となった昔の恋人・冴子と法廷で再会。東京に妻子を置いてきた身でありながら、関係をよみがえらせてしまう。だが、その半年後に彼女を失って深く傷つく。それから25年後、鷲田は判事を辞め、妻子と別れ、釧路で国選弁護専門の弁護士として孤独な日々を送っていた。そんな中、担当することになった事件の被告人・敦子と出会った彼は、彼女に冴子の面影を見る。一方の敦子も鷲田に心を許し……。

　尾野真千子さん演じる冴子が謎めいている。最初に鷲田と出会った時も、司法試験に合格した日に姿を消し、再会した時も「一緒に暮らそう」と言った鷲田の目の前であんな事を。普通に断らず、目の前でああいう姿を見せたたのはなぜだろう？心情を全て吐露してくれるキャラクターではない(だからこそ鷲田のトラウマになってしまう)こそ、後を引く。いなくなっても覚えていて欲しいというなら執着になってしまうし…。「幸せになることに慣れていなくて逃げてしまった」という考え方もできるが、それならなぜ単に逃げなかったのか？やっぱり謎。原作を読んでからだいぶたつので忘れてしまった。

　敦子もまた「逃げる恋人を追いかけ」ていたからこそ鷲田が惹かれたのか。年齢は明らかに離れているし、演じる本田翼ちゃんが可愛すぎるので（見せたいようなカットはあったけれど）どうしても恋愛の対象に見えない。変に恋愛関係に見せようとするより、「まだやり直せる若者を見守る人生後半に差し掛かった男」で良かったのでは。

　但し気になったのは敦子の実家で両親と兄の娘が同時期に亡くなっていたこと。兄夫婦が家を去っていて位牌も置きっぱなしで何かの事件性が感じられるのだけれど、今回は追及されず。敦子が帰る家を失くして再出発するしかない！という踏ん切りを持たせてはいるのだけれど。

　佐藤浩市さんが作る料理が全ておいしそう。そういえば篠原哲雄監督は「木曜組曲」でも料理にこだわりを見せていた。

　ネットレビュアーが追及していたのが、最後に鷲田が北海道から東京に向かうのに全て列車で行こうとしていたのがありえない！と。確かに急いでいるなら飛行機が早い。「この町から出られなくなった原因が駅で起こったから、駅から再出発したい」というこだわりを見せたいのなら、その原因を乗り越えるような描写があっても良かったのに。


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起終点駅 ターミナル [ 佐藤浩市 ]
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