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February 10, 2019
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みなさん、こんばんは。連休をいかがお過ごしですか?
新潟六日町の雪まつりが今週末開かれますが、事故があったため
雪上カーニバルは中止になったみたいですね。

今日から4日間コーネル・ウールリッチ作品を紹介します。

踊り子探偵―コーネル・ウールリッチ傑作短篇集〈2〉 (コーネル・ウールリッチ傑作短篇集 2)
The Best Stories of Cornell Woolrich
コーネル・ウールリッチ
白亜書房

斜め向い側の座席に座った子供は、そりゃあ一生懸命に話していた。
「だからね、おじさんがね、だっときて、ひゅーっといって、
ざっとなって。」
その向かいに座っているお父さんは、スキー疲れで眠たい瞳を押し上げながら、
「ああ、もうその話はいいから。」
と、一方的に話を切り上げ、寝る体制に。
この話は3度目なので、どうやら、子供がおじさんとぶつかりそうに
なったのだな、という事は予測できた。
けれど、擬音混じりの話の内容は意味不明。
子供の言っている事全てが、意味のわからない言葉の羅列ではない。
けれど、10のうち1つ、意味のわかる文があっても、
大人達は、そこだけを聞き取れるだろうか?
他の9つの意味不明語と共に、聞き流してしまわないだろうか?
もし、ある事件の重要な手がかりが含まれていたら?
そんな事を考えていたのは、丁度読んでいたウールリッチの短篇
「If I Should Die Before I Wake 目覚める前に死なば」と無縁では
ない。

主人公の少年トミーは、9才の時にクラスメイトのミリーの失踪事件
に遭遇する。大人達の配慮により、事件の詳細が知らされなかった事と、
刑事である父親の「秘密をしゃべるのは、裏切り者と密告者だけ」という
言葉に縛られて、トミーは、掴んでいた事件の手がかりを伝え損ねる。
2年後、またもやジーニーという少女に、ミリーと同じ運命がふりかかる。

いつも一緒に遊んでいたトミーだからこそ気づいた、ジーニーへの
手がかり。一歩先んじたかと思いきや、自分の感じた不安やその
根拠を明確に言葉にできないために、助けを求められないという、
子供ならではのデメリットが足枷となり、結局プラスマイナスゼロに、という
状況設定がうまい。そういえば、同じウールリッチ原作「裏窓」でも、
外から様子を覗けるメリットと、覗いている本人が車椅子で自由が効かない
というデメリットが相殺されていた。
かてて加えて犯人側には強い味方がついている。時間、そしてこの場合は体力。
犯人が一歩も二歩も先んじたこの状況を、どうひっくり返すのか?
トミーより状況を説明でき、父親より情報に先んじている私は、
心地よい緊張感の中で、時間を忘れ、先を争うように
ページを繰っていた。
ほぼ女性の一人称によって、ある事件の様相が語られる
舞台向きの題材だと思った「Waltz ワルツ」、「うーん、
そうきましたか。」とラストに唸った「After Dinner Story 晩餐後の物語」、
ヒロインと相手役の関係がいかにもその時代っぽいなぁと思った
「Dime a Dance踊り子探偵」「The Case of the Killer-Diller黒い旋律(初訳)」、

「Oft in the Silly Night騒がしい幽霊(初訳)」
「You'll Never See Me Again妻がいなくなるとき」
「The Gate Crasher舞踏会の夜」を収録。
8編中初訳が3編。しかし、いずれの短編にも、昼より夜がよく似合う。
門野集訳。小池真理子の特別寄稿エッセイを収録。






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最終更新日  February 10, 2019 02:26:52 AM
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