映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。韓国との仲がずっとぎくしゃくしていますね。
気が気ではありません。
さて今回ご紹介するのは姉の結婚のために久々に帰郷する破天荒な妹が主人公の映画です。

レイチェルの結婚
RACHEL GETTING MARRIED

監督
ジョナサン・デミ

出演
アン・ハサウェイ　ローズマリー・デウィット　デブラ・ウィンガー

キムは姉レイチェルの結婚式に出席するため、依存症の施設から退院する。家に到着した彼女は結婚式の準備でごった返す家の中を抜け、2階でドレスの着付けをしていた姉と友人のエマと再会する。彼女たちは屈託なくこれからの準備のことを話し始めるが……。


結婚式を機に人々が集まり、そこで起こるハプニングを描いた作品といえばロバート・アルトマンの『ウェディング』。いくつものエピソードを並行させながら人間の本性を暴いていく構成だったが、本作はそのプチ版。


キャラクターとして立っているのはアカデミー主演女優賞ノミネートのアン・ハサウェイが演じるキム。タイトルの「レイチェル」の妹で、ずっと麻薬の更生施設にいて、例え結婚式でも決められた時間にミーティングに出なければならない。登場した時からひっきりなしにタバコを吸い、目が落ち着かない。家族はなぜか彼女が運転するのを異様に避ける。「これは何かある」と最初から伏線を張りまくっている。


案の定映画が進むとぽろぽろと綻びが出てくる。キムがレイチェルについていた嘘。レイチェルが実の妹より親友に花嫁付添人代表を頼み、結婚してハワイに住むことも言わなかった姉妹間の距離。未来の花婿と皿洗い競争をしていたのに、途中である皿を目にして止まってしまう手。


　全ての事が明るみに出て「それでも結婚式なんだから許しあいましょう　愛し合いましょう」のキリスト教精神が支配するのかと思ったが違っていた。父親はキムに仕事を紹介して一緒に暮らそうとするが、彼女は黙って家を出ていく。レイチェルとは「ハワイに遊びに来たら？」「素敵」「楽しいよ」「赤ちゃん楽しみ」「私もよ」なんて台詞で別れるが、恐らく二人の交流は進まない。家族の負った傷がそう簡単に祝い事だからと言って消えるほど浅くないからだ。家族だから許せることがある。逆に、家族だから許せないこともある。


映画で流れている音楽は別録りではなく全て同時録音。

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