映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。機動戦士ガンダムが舞台化されるそうですね。
パタリロも舞台化されるし、そういえば『翔んで埼玉』も映画化されました。
漫画の人気は根強いですね。

映画​誘拐の掟を見ました。

誘拐の掟
A WALK AMONG THE TOMBSTONES

出演
リーアム・ニーソン　ダン・スティーヴンス

　ニューヨーク中が連続誘拐殺人事件におびえていた1999年、元刑事のマットのところにある依頼が舞い込む。それは妻を誘拐された夫からの、犯人を見つけ出してほしいというものだった。マットはこれまでの刑事人生で身に付けた全てのスキルを総動員して誘拐犯の捜索に挑むが、相手もなかなか尻尾を出さず……。

　ローレンス・ブロックのマット・スカダーシリーズ。マット・スカダーシリーズの映画としてはジェフ・ブリッジスが主演した「800万の死にざま」がある。

　「96時間」以来アクション作品が目白押しのニーソン。今回もアクションがある。62歳でこなせるとは、体の鍛え方が半端ないな。彼は本質的に目が優しい。なので必ず脆さを見せる場面がある。今回は冒頭。8年前、犯人逮捕の際に酒を飲んでいたため、無関係の民間人を撃ってしまった事が、優秀な刑事だった彼を退職にまで追い込む。無免許で私立探偵を営んでいるのも、仕事として荒稼ぎがしたいタイプではないからで、高額を積んでくる客にはなびかない。金で釣る顧客なんてろくなもんじゃないと思っているからかもしれないが、自分の心情に響く何かがあった時だけ依頼を受けている贅沢な私立探偵。今回も最初は麻薬ディーラーの依頼を断ろうとするが、女性がいたぶられる生々しい様子が録音されたテープを聞いて受ける。弱いものを放っておけないということですな。原作ではヒロインとの恋愛が登場したようだが本作ではカットされ、かわりに途中から助手として働き出すTJとの場面が多い。難病を抱え親に捨てられたTJも年齢の割にタフな人生を生きており、マットと響きあうものがあったのだろう。

　受けてからのマットの動きに全て無駄がなくて、さすがプロフェッショナル。いいように翻弄していた誘拐犯を電話口で威嚇し、絶対に少女を死なせないよう釘を刺すシーンはカッコよかった。最後に誘拐される少女が赤い服を身に着けていてまるで赤ずきんみたい。

　で、邦題＝「誘拐の掟」だが、えーと、そんなもん、なかった。むしろアルコール中毒者の会に出ているマットが唱える12のお題目が掟っぽかった。原題は「A WALK AMONG THE TOMBSTONES」墓石の間を歩く―これは死者なんでしょうか。それとも片っ端から殺しまくっている悪い奴、ということなのでしょうか。

　『ダウントン・アビー』の心優しき伯爵様ダン・スティーヴンスが髭もはやして妻を誘拐された麻薬ディーラーを演じている。


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