【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

カレンダー

コメント新着

お気に入りブログ

ゴーステッド Ghosted New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

台風つづく ちーこ♪3510さん

父との別れ。 天野北斗さん

松河屋老舗☆ fujiうさぎ=^・^=さん

憂きも一時 小烏丸の”てる”さん

プロフィール

hoshiochi

hoshiochi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

全て | 料理&お菓子&旅&演劇&その他2 | フランス映画 | 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ) | その他の地域の映画&ドラマ | アメリカ映画 | 韓国映画 | 真田広之 | 韓国ドラマ | アメリカドラマ | その他のジャンルの日本の小説 | 日本のミステリー小説 | イギリスドラマ | よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥 | 漫画・アニメ | 日本ドラマ | 中国&台湾映画 | 日本の作家が書いた歴史小説 | 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル | 東欧・ロシア映画 | イギリス&アイルランド映画 | オランダ映画&オランダドラマ | 北欧映画 | その他のジャンルの海外小説 | 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル | 日本映画 | 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | カナダの映画&ドラマ | ドイツ映画&ドイツドラマ | 日本のファンタジー小説 | 海外のミステリー&ファンタジー小説 | 堺雅人 | 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇 | 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ | 山田風太郎 | 香川照之 | 松山ケンイチ | 海外の作家が書いた歴史小説 | ジェイク・ギレンホール | イギリスドラマ:SHERLOCK | 塩野七生 | 吉田鋼太郎 | イタリア映画&イタリアドラマ | ローズマリー・サトクリフ | 大杉蓮 | ベネディクト・カンバーバッチ | インド映画 | 長谷川博己 | 内野聖陽 | 林遣都 | ムロツヨシ | ジョシュ・オコナ― | 井浦新 | 菅田将暉 | ディーン・フジオカ | 台湾ドラマ&中国ドラマ
February 28, 2019
XML
みなさん、こんばんは。世界が注目している二度目の米朝会談。
具体的な事は決まったのでしょうか。それともトランプ大統領の人気取りパフォーマンス?3日目の今日は韓国発ミステリを紹介します。

ホール (Woman's Best 韓国女性文学シリーズ5)
ピョン・ヘヨン
書肆侃侃房

主人公が目覚める場面で始まる。とはいってもいきなり「ここはどこ、私は誰」状態の全方位カオスにはならない。主人公には記憶があるので、少しずつ周辺が語られ始める。ならば読者は語りに沿って全容を掴めばいい。

 と、安心するなかれ。何せ本書はあのシャーリー・ジャクソンの名を冠する賞受賞作。アジアでは小川洋子、鈴木光司に次ぐ三人目の受賞になる。

 主人公は事故に遭い重傷を負い病院にいる。運転していた妻は亡くなった。三人称語りの小説なので、語り手は嘘を言うことはできない。但し、都合の悪い事を言わないことはできる。

 主人公は社会的に成功したが、妻は―あくまでも夫に言わせるとー叶わぬ望みばかり抱いて失敗ばかりしている。才能がないのを早めに諦めさせたのは夫の功績だ―夫に言わせると。しかし、もう物言われぬ妻から見れば、主人公は本当に感謝すべき夫だったのか。書き手は巧みに、一方的な被害者として登場した主人公の別の面を明かしてゆく。それもあからさまな形ではなく、随所に違和感を抱かせるような書き方で。

 二人だけなら、一方が沈黙している以上、物語は生きている側が優位に立つ。ここにもう一人、妻の母親が登場し、主人公の日常に踏み込んでくる。ここからがシャーリー・ジャクソンに相応しい雰囲気となる。敢えてここまで登場させなかった本作品のテーマ“穴”も彼女によって掘られる。さて、何のために?それとも誰のために?

 韓国特有の恨の文化や家族観といったものからは無縁で、シチュエーションを替えればどの国にでも翻案できる内容。深淵を覗き込みすぎて、ご自分も穴に落ちないよう、ご用心を。


ホール (韓国女性文学シリーズ) [ ピョン・ヘヨン ]​​楽天ブックス






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  February 28, 2019 12:00:38 AM
コメント(0) | コメントを書く
[海外のミステリー&ファンタジー小説] カテゴリの最新記事


PR


© Rakuten Group, Inc.