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March 6, 2019
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みなさん、こんばんは。そろそろ株主総会のシーズンです。日清食品は朝ドラ効果もあって売り上げがあがっているとか。素晴らしい。

さて、今日もジェーン・オースティン作品を紹介します。

マンスフィールド・パーク
Mansfield Park
ジェーン・オースティン
ちくま文庫

 ジェイン・オースティンと言えば、性格と結婚相手の異なる三姉妹がつきものだ。というわけで、まず次女のマライア。准男爵サー・トーマス・バートラムと結婚し、息子二人と娘二人に恵まれる。地位と金を持つ理想の相手と結婚した玉の輿。その煽りを食らったのか、長女ミス・ウォードは貧しい牧師の妻となり、以後ノリス夫人と呼ばれる。世間様に尊敬される職業ではあるが、貧しく姪二人を甘やかし気味。そして極めつけの「三女のフランシスは、いわゆる「一家の恥」となるような結婚をした。教育も財産もなく、ろくな親戚もいないプライス海軍中尉と結婚し、みごとに家族の期待にそむいたのである。これ以上の不幸な選択はないだろう。」
えらい書かれようだ。『説得』でヒロインが海軍相手の結婚を散々反対されていた理由はこの世間一般の見方というやつか。

 貧乏人の子沢山を地で行くフランシスが裕福な次女にすがると、ノリス夫人が「口は出すが金は出さず、かつ自分の功績を必要以上にアピール」して、フランシスの長女ファニーを引き取らせる。ここでヒロイン登場。虚弱体質なファニーは、ノリス夫人がひっきりなしに「あなたは男爵家の子供達とは違うし、今の境遇を感謝しなければならない」というものだから、『説得』のアン同様、いや、更に輪をかけた控えめな性格に育つ。
 
環境のせいで、いざ恋愛となっても自分を前に出せないファニーに比べて、他の登場人物達は皆自己チュー。そんなに相手に不満を持っているなら、よっぽど別の人を探した方がいいのに、あくまで人は変えず、相手が自分好みに変わってくれることばかり期待している。

 例えば、ファニーを次第に恋するようになったヘンリー
「彼女がやさしい顔でぼくを見てくれて、頬を赤く染めるだけではなくて、ほほえみも見せてくれて、どこにいても、ぼくのために隣の席を取っておいてくれて、ぼくがそこに座って彼女に話しかけたら、うれしそうな顔をしてほしい。そして、ぼくと同じ考え方をしてくれて、ぼくの持ち物や好きなことに興味を持ってくれて、そして、ぼくにもっとマンスフィールドにいて欲しいと言ってくれて、ぼくがマンスフィールドを去るときは、「私は、もう二度と幸せにはなれないわ」と言ってほしい。まあ、それ以上のことは望まないよ」

いや、十分望んどるわ!というか、そんな事を全部したら、その人既にファニーじゃないし。

ただ、ファニーが常に優等生タイプなのかと言えば、さにあらず。
例えば、ヘンリーがファニーに熱烈アプローチを掛けた時のファニーの拒絶っぷりがはんぱない。
「そんな話は聞きたくありません。聞くことに耐えられませんし、聞いてはいけないのです。お願いです。もう私のことなど考えないでください。いいえ、あなたは私のことなど考えているはずがありません。私にはわかっています。これはみんな冗談なのです。」

いや、例え性格多少難ありでも、当て馬だと読者がわかっていても、真剣に手順を踏んでプロポーズしてくれる人に対して、ひどくない?

 ヒロイン推しのあまり、「美人だけど頭カラッポ」「享楽的な生活を楽しむ金持ちのボンボン」への突き上げが凄い。物語を面白くするために書いているというよりは、作家オースティンのアンチ摂政時代色が、やや色濃く打ち出されすぎなのでは。

2009年に英国ガーディアン紙が発表した、「英ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊」選出。



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最終更新日  March 6, 2019 06:35:25 AM
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