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August 21, 2019
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みなさん、こんばんは。イギリスでもあまり語られることのない事件を題材にした
映画ピータールー マンチェスターの悲劇を見ました。

ピータールー マンチェスターの悲劇
Peterloo


監督&脚本
マイク・リー

出演
フィリップ・ジャクソン

ヨーロッパ諸国を巻き込んだナポレオン戦争も、1815年のウォータールーの戦いを最後に、ようやく終結。だが、英国では勝利を喜ぶのも束の間、経済状況が悪化、労働者階級の人々は職を失い、貧しさにあえいでいた。彼らに選挙権はなく、あちこちで不満が爆発し、抗議活動が炸裂していた。1819年8月16日、マンチェスターのセント・ピーターズ広場で大々的な集会が開かれ、著名な活動家であるヘンリー・ハントが演説することになる。だがこれは、あくまで平和的に自分たちの権利を訴えるデモ行進になるはずだった。あろうことか、サーベルを振り上げた騎兵隊とライフルで武装した軍隊が、6万人の民衆の中へと突進するまでは。誰がいつどんな指示を出したのか、本当の目的は何だったのか、どうして止められなかったのか、傷つけられ殺された者たちのその後は?そして政府の見解は?

 パンフレットにも載っているのでメインキャラの一人と思われるジョセフにはほとんど台詞がない。冒頭、死体が転がるワーテルローの戦場をラッパを吹きながら歩いている時も、家族と共にピータールーに赴く時も。唯一感情を表出させるのは、故郷で母親に出会った時であり、それ以外は何もしゃべらない。「戦場で目覚ましい働きをした」「戦争はもうしたくない」ということも言わない。もしかしたら軽いPTSDかもしれない。やっとの事で戦場から帰ってきた彼は、再び英国の中の戦場に連れ戻されて亡くなってしまう。物も言えず、その死も歴史に書かれることのない、打ち捨てられる庶民代表として彼はいる。

  マルコム・アーノルドの『ピータールー序曲』を演奏したことがあるので、映画の情景と音楽がよくわかる。冒頭ののどかなメロディは田園をパレードに行く民衆、途中から打楽器が入ってくるのは軍隊の侵入、チャイニーズゴングやティンパニが勇ましく響き、わざと金管楽器の不協和音をぶつけあうクライマックスはメインの虐殺シーン。しかし音楽ではラストがMinorではなくMajorになっている。依頼されたマルコム・アーノルドによれば「人民の勝利」を意味しているとか。しかし映画では“人民の勝利”は描かれない。勝利したのは別の階級である。

 演じているのは俳優+エキストラだがドキュメンタリーのような時系列に沿った物語になっている。彼等が獲得しようとした権利の一つに選挙権がある。日本では投票率の低さが毎回話題になっているが、これほど血を流して獲得した権利がないがしろにされている状況は嘆かわしい。天から降ってきたものだとでも思っているのだろうか。


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最終更新日  November 15, 2019 06:00:33 AM
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