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カテゴリ:その他のジャンルの海外小説
みなさん、こんばんは。新しい年号が始まったのに世界は騒がしいですね。
北朝鮮は飛翔体をばんばん飛ばしてるし。 今日もシャーロット・ブロンテ作品を紹介します。 ヴィレット 上 The Villet シャーロット・ブロンテ みすず書房 名付け親ミセス・ブレトンの所に引き取られた孤児ルーシー・スノウの前に、舌足らずなおしゃまな娘ポリーが現れる。ポリーは迎えに来た父親と共に去り、やがてルーシーもブレトン家を去り、新たな就職先として、不思議な声と船で出会った女性の言葉に導かれて、異国の首都ヴィレットの女子寄宿学校で働くことになる。子守から教師に昇格したルーシーは学校にやって来るドクター・ジョンを憎からず思うようになるが、彼は生徒の一人ジネヴラ・ファーンショーに夢中だった。 一時失業状態だったルーシーは、突如『フィールド・オブ・ドリームス』のレイ・キンセラになる。 「この荒野から立ち去れ そしてここから出て行け」 「「ヴィレットへ行け」と、内なる声が言った」 「神なる声が「ここで止まれ。ここがお前の宿なのだ」 ("If you build it, he will come." = 「それを造れば、彼が来る」)と言われて野球場を作った彼のようだ。 「あなたがマダム・ベックのところへ来てくださるといいって思うわ。あの人んとこにはいたずらっ子たちがいて、あなたはその世話をなさればいいでしょ。彼女はイギリスの女家庭教師を求めてるわ。というか、二か月前にはそうだったわ」 このように、船で出会ったジネヴラ・ファーンショーの言葉もあるが、物語の展開上、どうしても彼女をヴィレットに来させたかったので、旅先で知り合った女性のとりとめもない話では動機として弱いとと踏み、不思議な声を後押しとした。 シャーロット・ブロンテの自伝的要素が色濃く出ている。寄宿学校のモデルとなったのは彼女が妹エミリと入学したブリュッセルの女子寄宿学校で、エジェ夫人という女性が校長を務め、夫のエジェ氏はシャーロットのフランス語の教師だった。たった一人寄宿学校に残されたルーシーが教会に入り込み告解をするシーンはシャーロットの体験そのままだ。ただしその理由は、寄宿学校を経営するエジェ氏への許されぬ思いであり、エジェ氏が急に冷たくなり(シャーロットは妻の影響によるものと考えている)便りも途絶えてしまう。まるで『ジェイン・エア』のジェインとロチェスター氏のような取り合わせだが、小説ではルーシーは既婚者への思慕の念は抱かない。女校長への敵意はどうしてもオープンにしたかったのか「寝ている間にルーシーの荷物を漁り人柄を確かめる」というシーンを挿入して、彼女を好ましからざる人物に認定している。 上巻ラストは 「ひどく風変りな子だこと いったいこの子は、どんなふうにこの世を切り抜け、この人生と闘っていくのだろう。本に書いてあり、私の理性も告げているように、多くの打撃や拒絶、さまざまの屈辱や悲哀が、万人を待ち受けているというのに、この子はどうやってそれらを耐えていくのだろうか?」 とルーシーが心配していたおしゃまさんが美しくなって再登場。彼女は下巻の恋愛においてどのような役割を果たすのか。 2009年に英国ガーディアン紙が発表した、「英ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊」選出。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
September 7, 2019 08:06:46 PM
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