映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。今年の夏も終わりですね。
駆け込みのようですが細田守監督作品を紹介します。
まずサマーと名前のついているこの映画から。

映画​サマーウォーズを見ました。

サマーウォーズ
Summer Wars

監督
細田守

脚本
奥寺佐渡子

声の出演
神木隆之介 　小林　隆　田中　要次　谷村　美月　桜庭　ななみ　富司　純子　仲　里依紗

　世界中の人々が集うインターネット上の仮想世界OZ。ユーザーはパソコン・携帯電話・テレビなどから自分のアバターを操って、ショッピングやゲームだけでなく、納税や行政手続きなどの様々なサービスを利用できる。OZの管理権限や個人情報などは、世界一安全と言われるセキュリティによって守られていた。天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、あこがれの先輩・夏希に頼まれ、長野にある彼女の田舎へ。そこで二人を待っていたのは、大勢の夏希の親せきたちだった。しかも、健二は夏希から「婚約者のふりをして」と頼まれ、親せきの面々に圧倒されながらも大役を務めることに。ところがある時健二の携帯に送られてきた数式を解いた事がきっかけで、ネットに依存した日本中のインフラが崩壊、挙句の果ては世界の終わりが訪れる。

単館公開からスタートし、口コミでロングランヒットとなった『時をかける少女』の細田守監督が再び奥寺佐渡子とコンビを組む。「妻の実家に行ったら親戚が沢山いた」という監督自身の体験が元になっている。陣内家となっているが、上田合戦など親戚が語る歴史はまるで真田家。一族を束ねる栄の声を担当するのは富司純子さん。細田監督のアニメは声を当てている人の顔が浮かぶようなボイスキャスティングになっている。今回も緋牡丹お竜が年を取ったらこうなるのか、と思った。

　仮想世界のアクシデントが現実世界に影響を及ぼすという展開は今や絵空事ではなくなった。遠隔操作で衛星を他国の軍の施設や原発に落とす事など、これだけハッカーが増えれば簡単だろう。デジタルの綻びを陣内一族と栄が構築したアナログのネットワークがフォローしていく様子を、冴えない高校生健二の成長と併せて描く。次の世代に栄のようなネットワークを構築できる人材はいない。陣内家の面々の強すぎる個性や、アバター上での花札バトルなど、エンタテインメント面を散々楽しんだ後、映画で書かれた“起こりうる未来”についてふと恐怖を抱く。
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