映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。夏休みも終わりましたね。海に山に行った人も多いでしょうが海は怖い顔も持っています。今日はそんな映画を紹介しますね。

ザ・ブリザード
THE FINEST HOURS

出演
クリス・パイン　エリック・バナ　ケイシー・アフレック

監督
クレイグ・ギレスピー

音楽
カーター・バウエル

　真冬の大西洋でブリザードに襲われた巨大タンカーが大破し、船内に32人の乗組員が取り残されてしまう。生存者の救出にバーニー率いる4人の沿岸警備隊員が向かうが、彼らが乗り込んでいるのは定員12人の木製小型救助艇であった。一刻を争う状況で、一行は決死の救助活動に挑む。

アメリカ沿岸警備隊史上最も困難とされた海難事故、SSペンドルトン号の救出劇を映画化。冬の寒さが厳しい北大西洋上で悪天候により遭難した巨大タンカーに残された生存者32人の救助に、4人の沿岸警備隊が定員12人の小型木製救助艇で挑む。

　よくあるパニックものかと思っていたら、登場人物の何人かのドラマにベースを敷いた成長物語だった。それにしても冬で視界が効かない中、たった4人で「何人乗ってるかわからない避難者(タンカーだから乗組員多いだろ！と思うが)を救助に行け！」とは死にに行けと言っているようなものだ。エリック・バナが命令を下すクラフ司令官を演じていたので、「おっ人格者枠か？」と期待していたら「現場の事をよく知らないのに無茶な命令を下し半ば馬鹿にされている管理者」だった。他の人達には成長の幅があるのに、彼だけは最初から最後まで変わらなかった。

　　とびきりの成長枠はバーニー。かつて救助できなかったトラウマを抱えている(ありそうですな)彼は、「今度こそ絶対誰も死なせない！」と意思を強く持ち、正面切って大波がざっぱんざっぱんやってくる大海原を乗り越えて、見事タンカーを見つけ出すのだ。タンカー側のリーダー格はケイシー・アフレック演じる一等機関士レイ。とっつきにくいと思われて受けは悪いが、実は誰よりも船に詳しく(これもありがちな)船長替りとして不安に揺れる船員たちを引っ張っていく。小舟でいるかどうかわからない船を目指すバーニーも怖かったと思うが、いずれ沈む船で生きる可能性に賭けるレイも同様だったはず。

　バーニーの婚約者が登場して、熊の毛皮を着ていることをからかわれたり、「出て行ったバーニーを戻してくれ」とクラフにまとわりついて「沿岸警備隊員の妻にふさわしくない！」と言われたのだけど、この二人結婚したんだよねぇ。映画ならではの脚色とはいえ、よく奥様デフォルメを許したなぁ。


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