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October 30, 2019
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みなさん、こんばんは。ラグビーW杯の決勝観戦のためにヘンリー王子が訪日するそうです。
まあ、ダイアナの息子が大きくなって!

さて、今日は時代小説を紹介します。

閻魔王牒状 滝にかかわる十二の短篇
澤田ふじ子
徳間文庫

歌舞伎「雷神不動北山櫻」には、こんなシーンがある。
絶世の美女・雲の絶間姫が、日照りの原因を作った鳴神上人を色仕掛けで落とそうとする。隙を突いて竜神を封じてある滝壷の注連縄を切る。するとたちまち雷鳴が轟き、大豪雨に。

この舞台のモデルとなっているのが、賀茂川の上流にある岩屋不動と言われており、その本堂の後ろに飛竜の滝、滝の背後に護摩洞窟がある。人の写っている写真が掲載されていた。近くで見る事ができそうだ。もし、日本の滝が、例えば、ナイアガラ滝のようだったらどうなっていただろう。あの水の量をせき止めておくのだから、放たれた時の勢いは、半端ではないだろう。せき止めていた注連縄を解いたりしたら、鳴神上人もろとも絶間姫が「あーれー」と声をあげつつ、いずこかへ流されてしまっただろう。
喜びの場が一転、愁嘆場だ。

「雷神不動北山櫻」は、日本の滝だから、作れた話だ。
すぐ近くに寄って眺める事も、手に水を取り、飲むこともできる、日本の滝だからこそ。
ここに収録された滝にまつわる12篇もまた、日本だからこそ生まれたと言えるだろう。

或る者は滝に自らの執着を見、また或る者は思いをかためるために滝に打たれる。高名な瀧もあれば、無名の滝があるように、六十三歳の蕪村が登場すれば(「わくらば蕪村」)、不遇をかこつ絵仏師(「熊野の絵師」)をはじめとする無名の庶民もこの中にいる。それぞれに託すもの、見るものが異なるのは、滝を通して見えてくるのが、自分の一部だから。

村人を熱病から救うために瀧に打たれんとする男の「天空妙音」、暁闇の中、清水寺奥院の音羽瀧に打たれに行く娘が登場する「仏の橋」など、清冽な思いが胸を打つ話が印象深い。


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最終更新日  October 30, 2019 12:00:22 AM
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