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November 27, 2019
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みなさん、こんばんは。
ローマ法王が来日されましたね。
さて、今日はアイスランドのミステリシリーズ最新作を紹介します。

厳寒の町
Vetrarborgin
アーナルデュル・インドリダソン
東京創元社

 エーレンデュル捜査官シリーズ最新作。過去と現在を交錯させながら物語を進めるのがシリーズの定石だが、今回は少し異なる。今回過去パートは登場するが、メインの事件絡みではない。エーレンデュルを苛んできた弟の死が、娘やエーレンデュル自身の回想で語られる。つまり、メインパートの事件とは独立している。しかしその事実こそが、エーレンデュルが現在の事件に関心を持つ理由になる。

 少年が刺されて発見されるが、兄の所在が不明だ。エーレンデュル自身も、かつて弟を亡くしており、娘に“なぜ死んだか”を問われるとむきになってしまう。見つからない被害者の兄にかつての自分を重ねるエーレンデュルには、まだ我々に語っていない秘密があるようだ。

 移民問題はアイスランドでは“問題”として認識されるが、日本では移民は存在しない。しかし、人口は縮小の一途をたどる日本の労働力不足を補うための、期間限定の外国人労働者はいる。彼等の永住を日本は望んでいないため、教育や社会保障は充実しておらず、何かあった時彼等が訴えていく場もない。アイスランドの人々の差別意識を糾弾する資格は我々にはない。

 移民問題にはぴんとこなくても、犯人の動機は日本でもよく見受けられる。あまりにもあっけらかんと行為を話す容疑者と、事の重大さに怯える関係者。彼等はこれからが大変だ。人を殺すことはどういうことなのか。なぜいけないのか。我々がもしこのような事件に立った時、ちゃんと教えられる大人になっているだろうか。

本編ではエーレンデュルの指導係だったマリオンが遂に死ぬ。アイスランドでは失踪なんて珍しくもないんだ、というスタンスのエーレンデュルに、キャッチコピーの言葉のような常に原点に返るような問いを投げかけてきたマリオン。不在は、これからの彼の人生にどう響くのか。


厳寒の町 [ アーナルデュル・インドリダソン ]​​楽天ブックス






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最終更新日  November 27, 2019 12:00:21 AM
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