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December 24, 2019
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みなさん、こんばんは。今日はイヴですね。
クリスマスにちなんだミステリを紹介します。

白い僧院の殺人【新訳版】
The white priory murders
カーター・ディクソン
創元推理文庫

ロンドン近郊の由緒ある屋敷〈白い僧院〉でハリウッドの人気女優マーシャ・テイトが殺害された。周囲は百フィートにわたって雪に覆われ、発見者の足跡以外に痕跡を認めない。マーシャは反対を押し切って英国で舞台を上演すると息まいており、新聞界の大立者との結婚の噂もあった。事件前マーシャに毒入りチョコレートが届き、かつ彼女は屋敷で何者かに狙われていた。甥でジャーナリスト作家のジェームズ・ボイントン・ベネットが〈白い僧院〉の客だったことから呼び寄せられたヘンリ・メリヴェール卿は、たちどころに真相を看破する。

 今回メリヴェール郷の元に持ち込まれたのは雪の中の密室殺人。足跡が一つしかない。さあ、犯人はどこから?漫画『パタリロ!』でも同様の事件が扱われていた。

 メリヴェール郷の所にベネットが訪ねてくるところから物語は始まる。メリヴェール郷に初対面のベネットは、父親からいろいろと注意事項を聞かされていた。
「どんな場合でも、あの男に肩肘張った言い回しは禁物だ。どうせそんなものをわかろうとはしない。政治家が集まる席でさえ、内務大臣をでか鼻、首相を馬面呼ばわりして問題を起こすんだからな。部屋に入るときっと居眠りしているだろうが、忙しそうな振りを始めるはずだ。まわりの者から邪険にされている、自分は誰からも正当に評価されないというのが決まり文句だ。二、三百年続いている立派な准男爵位にありながら、本人は戦闘的社会主義者ときている。法廷弁護士と医師の資格を持っているが、話し振りを聴くと、文法なんてものはどっかに忘れてきたらしい。頭の中には破廉恥なことが詰まっていて、タイピストたちに厭な想いをさせている。白い靴下をはいたり、ネクタイなしで人前に出たりする。だがな、見かけにだまされてはいかん。自分は仏陀みたいに無表情でスクルージみたいに気難しい顔をしていると思いたいだけなんだ。それから、敢えて言っておくが、犯罪捜査にかけては、並の天才じゃないぞ」

この台詞は初見読者に向けてのもので、さあ、あなた達がこれから会う名探偵はかなり癖の強い人ですよ、ご覚悟を、と告げているわけだ。

何せ、彼に何度も助けてもらっているハンフリー・マスターズ警部ですら、この言いよう。
「郷はのべつ幕なしに愚痴を言っていますが、しまいに自分は愚痴を言わねばならないという信念まで忘れてしまうんですな。それからやっと、子供がカードで家を組み立てるみたいに事件に取り組みます。で、いつの間にか事件は解決して、郷はまた愚痴を並べ始めるというわけです。」


  個人的には、初対面の甥に
「クリスマスはわしらと一緒だ。いいな」
と言って、速攻で
「ところがですね。先約があるんです」
と断られるシーンがツボ。そりゃあ、これだけ愚痴大臣の噂を聞いてれば。だが、あんなに周囲に文句ばっかり言う割には、名探偵は寂しがりやさんらしい。


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最終更新日  December 24, 2019 12:00:22 AM
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