映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。ケーキ食べましたか？
韓国で風邪をひいたと思っていた知り合いはインフルエンザでした。みなさんも気を付けてくださいね。

さて、人気ファンタジーシリーズ、イレーナシリーズを紹介します。

イレーナ、闇の先へ (ハーパーＢＯＯＫＳ)
マリア・Ｖ・スナイダー
Night study
ハーパーコリンズ・ジャパン

　前巻で「私妊娠したみたい」と衝撃の告白をしたヒロイン。同じく特殊能力を持ち、妊娠・出産を経験したヒロインとして『英国パラソル奇譚』シリーズのアレクシアがいる。彼女は妊娠を告げた途端にマコン郷に「誰の子だ!」と言われる酷い経験をしたが、イレーナは速攻プロポーズされる。TLの祝福の嵐。良かったね。

　イレーナは―こちらもアレクシアと共通行動パターンなのだが―妊娠したからといって、ちっともじっとしていない。そしてどうやら前巻で喪ったとされた能力以上の何かを身に着けた様子だ。パパになるや、第一作の“ツンデレのツン”のかけらもなくなったヴァレクにも意外な出会いがあり、こちらも新たな能力が芽生える。結局能力リセットは一作しか保たなかったか。但し能力をコントロールしきれていないため、煽りをくらって本巻で二人は何度も捕まってしまう。意外な再会やら二人の能力パフォーマンスシーンを入れるためにストーリー上仕方がないのだが、TLでレビュータイトルの如くツッコミを入れている投稿があったので、まあ、かなり目立ったのだ。


　最高司令官への忠誠とイレーナとの愛で引き裂かれるシリアスな役どころを任されたヴァレクの方が、ともするとヒロインに見えて来る。第一作のツンデレが今は昔のようだ。揺れていた心も決まり、次はいよいよ最終戦争。複数人物多視点でも登場しなかった最高司令官の胸の内はいかに？

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