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January 12, 2020
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みなさん、こんばんは。連休中ゆっくりしてますか?

イギリスドラマ『ホロウ・クラウン 嘆きの王冠』パート2を見ました。
今回はバラ戦争の時期をメインに描いています。

ホロウ・クラウン 嘆きの王冠
The Hollow Crown

Executive Producer 
サム・メンデスほか

ヘンリー6世Part1
Henry VI Part1

出演
アントン・レッサー ヒュー・ボネヴィル ソフィー・オコネドー トム・スターリッジ
マイケル・ガンボン エイドリアン・ダンバー ベン・マイルズ

ヘンリー5世の死後、まだ若いヘンリー6世が成人するまでグロスター公が摂政を務めることに。そんな中、ヘンリー6世はサマセット公らの奸計により、マルグリットを王妃に迎えるが。

 冒頭にプランタジネット家リチャードを危篤の大叔父モーティマーが呼びつけ「実はお前には王位継承権がある」と告げるシーン(言った途端に息絶えるとかわかりやすい)。 「リチャード2世 」で描かれたボリングブルック王位簒奪の件がここで効いてくる。いきなり男達が白と赤の花をぶちぶちちぎり出すOP。ジャンヌ・ダルクが処刑される時一人だけむしゃむしゃ食うサマセット公。明らかに違和感を醸し出す存在。

 権力の中枢にいる王だけが「戦はいや」を全身で表現。本シリーズはマーガレットの物語でもある。フランス貴族の娘が王妃になり道ならぬ恋に落ち剣を手に夫を差し置いて権力を掴もうとする。ラストはマクベスの3人の魔女みたい。ベン・マイルズ は 「ザ・クラウン」といいヒロインの結ばれない恋人枠なのか。

 グロスター公夫妻は 「パディントン 」でも夫妻だった。「ダウントン・アビー 」のパパ伯爵といいなぜ皆ヒュー・ボネヴィル に理不尽な役を割り振るのか。それは彼のキュートな困り顔が見たいからに違いない。兄の遺児を大切に育ててきた叔父への仕打ち。「あんた私の落とした扇拾いなさいよ」イギリス宮廷女傑二人のマウント合戦。グロスター公夫人エレノアも栄華のてっぺんから奈落に突き落とされるくちでありその道は突き落としたマーガレットがこの後辿る道でもある。栄枯盛衰は繰り返す。グロスター公がロンドン塔で刺客に殺される場面と王妃マーガレットとサマセット公が愛を交わすシーンがカットバック。生=性と死が交錯するシーンはドラマを盛り上げる際によく使われる。

 カリスマのある王が亡くなって赤ん坊が王冠を被った直後であっても有力な貴族が支え圧倒的な武力でフランスを負かしたのに王が成長するとかえって折角得た領土をくれてやる羽目に。判断が揺れ続け困った時は神に逃げるヘンリー6世。「内戦は恐ろしい毒蛇 王国を内部から食い破る」何度も言ってるし要職の面々も理屈ではわかっているが。若き王の言動を見守り続けたエクセター公が唯一グロスター公と共に呆気にとられたのが父王が血みどろで奪った領土をやって持参金無王妃を貰う件。グロスター公とウィンチェスター司教の口論に「争いは止めて握手しましょうよ」と教師のような事を言う王は「リチャード2世」 冒頭でやはり2者から訴えられ和解を持ち掛ける王と被る。力のない王ほど和解という名の双方の善意に頼る。

 夫人エレノアが連れて行かれる際に「罪を犯していない者は罰せられる事はない」と力説していたグロスター公がその夜の会議で大逆罪に問われすぐに殺される。夫の国と国王への愛が強すぎてマクベスとマクベス夫人になり損ねた二人。ばら戦争の火種に。前王をずっと見守り現王の危なっかしさを敢えて諫言せず陰謀にも加担せず傍観者であり続けたエクセター公がヨーク公リチャードの「あなたは王冠に相応しくない」発言で遂に王の側に立つ。王サイドの最期の良心とも言える。

ヘンリー6世Part2
Henry VI Part2

出演
アントン・レッサー ソフィー・オコネドー トム・スターリッジ アンドリュー・スコット
エイドリアン・ダンバー ベン・マイルズ ベネディクト・カンバーバッチ

赤・白薔薇による内戦、勃発。流れ続ける血の果てに平和は訪れるのか。《薔薇戦争》の終結を描く第二部。

本作よりベネディクト・カンバーバッチ演じるヨークのリチャード(後のリチャード3世)登場。ヨークは4兄弟でもう一人エドマンドという兄がいる。

マーガレットにサマセット公「あなたは私の世界そのもの あなたがいなければ世界は空虚だ」サフォーク公とサマセット公が戦で死ぬ
父を見て呆然とするクリフォード「乱世を終わらせてくれ 父の死が私の心を石に変えた これからは情けを捨て冷酷な戦士として名を上げる」

戦場にやってきた王妃のところに投げられるサマセットの首 呆然としながらも自分を鼓舞するマーガレット
「マーガレット 復讐するのよ 泣いてはだめ こんな時に泣くなという方が無理 希望が消えた」ヘンリー六世「私が死んだらそこまで悲しんでくれるかな 神は我らの希望でありきっと助けてくださる」マーガレットはロンドンに向かうと宣言 サマセット公の首を投げ合って笑うヨークの面々「王はロンドンへ逃げた 我々も追いかけよう」

開始14分でリチャード登場 この頃は母にも好かれていた 

王宮には誰もいない「おじけづいた王の宮殿です さあ玉座です ヘンリー王の子孫ではなくあなたが継ぐ」「いくじなしの王に承知させねば 我が国の恥さらしだ」ウォリック「プランタジネットを玉座に根付かせ(Plant)邪魔はさせません」「では覚悟を決め王冠を要求するのです」
「王宮内で殺戮などとんでもない」陰で見ていたヘンリーが出てくる
「私の玉座から降り跪いて慈悲を乞え 王は私だぞ」「いや 私だ」「謀反人に王冠の権利などあるものか お前の父はお前と同じヨーク公だ 私の父はヘンリー五世だ」「その領土を失った元凶はあなただ」「私ではなく摂政のせいだ」リチャード「大人になっても危ういな」「私が王位を捨てると思うのか?祖父と父が座った玉座を?私の権利は私の正当なものだ」「それを証明すれば認めよう」
ヘンリー四世の行為を謀反だと決めつけるヨーク公。
折れるヘンリー六世「次の後継者にわが子はつけない」
ここへきてエクセター公がヨーク公に賛同
「私の良心が告げるのです 彼こそが正当な王だと」
「皆が私に背き彼になびく」嘆くヘンリー。
「私が生きているうちは王でいさせてくれ」「当家に王位継承権を認めれば生きている間は王のままに」ヨーク公も了承。
「リチャードよ 私の死後王となれ」
それを聞いて怒り出す臣下
「王子はどうなるのですか?そこまで気弱とは 逃げ出すのですか?聞くに堪えない話だ 王妃に知らせねば 気弱でいくじなしの王よ その冷たい血には火花を散らす価値もない」

ヘンリー「私のためでなく息子が哀れでな ランカスター朝は私で終わる 生きている間は私を王とし王として従うこと」「ヘンリー王万歳」

「ヨークとランカスターは和解した 両家の仲を裂く者は許さない」
マーガレットがやってくる
「情けない人ね 処女で死ねばよかった あなたにも会わず息子も生まずにね どこまでひどい父親なの?あなたは私の半分も息子を愛していれば王位を守ったはず 息子の未来を奪うの?強要された?あなたは王でしょ?恥ずかしいわ いくじなし 私なら力のない女だけどあんな合意をのむより死を選んだわ あなたは名誉より自分の命を選んだ 食事もベッドも共にしません 臆病な王を見限った諸卿も私が立ち上がればついてくるでしょう」

おさまらないリチャード「王冠は父上のものです すぐに王位につくべきです」ジョージ「ランカスターが反撃して王位を奪うかも」「しかし王位が手に入るなら誓いを破っても武力に訴えれば」リチャード「私なら証明できます」「不可能だ」「誓いは正当な王に立てるもので父上に誓わせる権利は彼にはない 王冠をつかむのです なぜためらうのです?我らの白薔薇がヘンリー王の血で染まるのを」
外が騒がしい マーガレットが攻めてきた 逃げる兄二人と母 ヨーク公は防戦 逃げ遅れたエドマンドとリチャード
居間にあった白薔薇の刺繍の織物を焼くマーガレット
「父の仇だ 死んでもらう」刺されるエドマンド「僕はまだ子供で復讐の価値はない」「ヨーク公の者は俺の胸を苦しめる いますぐ一族を根絶やしにするまで俺の地獄も終わらない」「祈らせてくれ」しかし刺されてしまう 息を殺すリチャード ヨーク公も刺される
マーガレット「あっさり殺してはなりません さあ その謀反人に跪かせなさい 笑えるわ あなたがこの国の王になる?お前の息子たちはどこかしら?かわいらしいエドマンドを見つけたわ」引きずられる死体
「ヨークに王冠を ほら見なさい このハンカチにクリフォードがもっていた息子の血をしみこませてあげるわ その頬の涙をね なぜ我慢するの?怒り狂えばいい 王冠が欲しいのね しっかりおさえて 王冠をあげるわ これで王らしくなった この男が王位継承権をかすめ取った 偉大なプランタジネットが統治するのが当たり前でしょ これは許しがたい とても見過ごせない 王冠と共に首を切り落としなさい」
クリフォード「私にお任せを 父の仇です」
「フランスの女狼め 私の呪いと共に王冠を持っていけ いつかお前は窮地に立たされ非情の苦しみを味わうだろう 呪いを置き土産に私の魂は天へ」「首を落とし城門にさらすのよ」
戻ってきた兄たちが父の剣を見つける
「輝く太陽が見える 三者三様の太陽だ」
「それぞれの太陽が輝く これは天からの啓示だ」
「あの重い顔つきは悪い知らせのようだ」父の死の知らせだった
リチャード「僕は泣けない 泣くのは戦場だ 絶対に復讐してやる 同じ名を継いだ私が仇を討たねば 兄上が継ぐべきは王位と王国だ それを手にしてこそ父上の息子だろ」
ウォリック「この私が協力する 右腕となり軟弱なヘンリーから王位を奪い返す しょせん神頼み」エドワード「もし万が一お前が倒れれば私も倒れるとしよう」「自分が国王だと証明するのです エドワード王だと」

城門にさらされるヨーク公の首
誇らしげなマーガレット 呆然とするヘンリー
「陛下に歯向かった逆賊の首よ いい眺めです 心が弾みませんか?」
ヘンリー「この光景が私の胸をさいなむ 復讐はたくさんだ」「その寛大さと情けは尾捨てください ヨークは公爵でありながら息子を王にしようとした 陛下は息子の王位を譲ろうとした 哀れなのは生まれながらの権利を失う皇子です 心を強くして下さい」「クリフォード よく言うだろ?悪しき手段で得れば悪い結果しか生まれぬ ヨークにいるお前の仲間にも知ってもらいいたい」
クリフォード「しっかりしてください 弱音を吐けば味方の戦意を落とすだけでは」
エドワードを騎士に任じるヘンリー 満足そうなマーガレット
「いいか 皇太子よ 王として立て よく覚えておけ 剣は正義のために抜け」
マーガレット「陛下は戦場から離れて」拒む王に「では覚悟を決めてください」

戦の中隠れている王
「歴代王の中で私ほど情けない王がいただろうか?ゆりかごから出るとすぐに王になった 臣下になりたいと夢見てきた」
戦場でののしられるリチャード
クリフォード「できそこないが ずいぶん強気だな」一騎打ちでクリフォードを倒す
「やれ リチャード 父親の仇だろ?とどめを刺せばいい」とどめを刺さずに行ってしまうリチャード そこにヘンリーがやってくる 
「ヘンリー王よ あなたが王らしくあれば祖父や父のように 妻を未亡人にせずに済んだ 敵は無慈悲で情けもかけない 出血で意識が遠のく とどめを」クリフォードに頼まれるがやはりとどめを刺せないヘンリー
息子を殺した父親と父親を殺した息子が嘆く姿を物陰で見るヘンリ―「悲惨な時代に哀れみを いっそ死にたい それが神の御心なら ここにあるのは悲しみと苦痛だけだ」
クリフォードの首をさらすよう提案するウォリック
エドワード「お前の肩を借りて王位につこう お前はグロスター公 ウォリックは王と同等の権力を持つがよい」
王冠をはずすヘンリー 川に投げ捨てる 荒野をパンツいっちょでさまようヘンリー「どうしたら他人を救える?自分も救えないのに 運命を喜んで受け入れよう 最も賢明な道だと運命も言っている 神よ 羊飼いの方が楽に見える こうして時の歩みを理解する何日で終わるのか 何年で人の一生は尽きるのか」
羊飼いがヘンリーを見つける「あんたは誰だ 王だって?」「王の話をして何が悪い?」「王のような口ぶりだった」「私は王だ」「あんたが王なら王冠はどこだ?」「王冠は心の中だ 頭の上でなく幸せという名の王冠だ それを手にする王は稀だ」「あんたは幸せな王というわけだ それなら俺たちと行っても幸せだな?」
エドワードが即位し王となる。ヘンリーは牢獄に。

10年後 フランス国王ルイのもとにマーガレットが息子エドワードと逃れてきていた。
「ルイ王は胸打つ言葉に弱いからな マーガレットにほだされているかも」
ウォリックはルイの妹ボーナ姫とエドワードの婚姻をまとめるためにフランスへ。

しかし留守中に未亡人エリザベス・グレイと出会ったエドワード
リチャード「彼女の願いを聞く前に王の方から願いがありそうだ」
「領地を失うのは気の毒だ 簡単な勤めだ 王を愛すること」
「王の愛とは違う?」
「君と寝たい」
「それならば私は監獄で寝ます」
「夫の領地は諦めるのか?」
「貞淑を売って領地を取り戻す気はありません 私に娼婦になれと?」「それは誤解だ 妃になれと言ったら?」「王妃にですか?」「美しい未亡人よ 王冠にかけて本人から言っている 私の愛を受け取るのだ」「愛人にはなれません」「王妃という意味だ」

フランスでウォリックの申し出を断るよう訴えるマーガレット
「謀反人が安心して国を治めるためには強力な同盟国が必要だからです」
「エドワード王に仕えよ」
ルイ「良心にかけてエドワード王が真の王か?私は正当な王と同盟を結びたい」
「私の信用と名誉にかけて」「妹と結婚させよう」
残念そうなマーガレット「ヘンリーとの友情は終わりですね」
ルイ「私ができることなら可能な限り力を貸す」
そこへエドワード王結婚の知らせが
「お前の王が結婚したぞ これで同盟を結べと?私に対する侮辱だ」怒り出すルイ
ウォリック「彼がこんな無礼を働くとは もう王ではない 己が見えていない謀反人だ 王座を奪ってやったのにその恩を仇で返すとは 奴に思い知らせてやる」マーガレットに手を差し伸べるウォリック
「国に戻りましょう 過去の恨みは水に流してください これからは忠実に尽くします ヘンリー王を復位させます」
マーガレット「今の言葉で憎しみは愛に変わった 過去の罪は忘れ全て許しましょう ヘンリー王の味方に」
「決して裏切りません 私はイングランドに上陸しあの男を王位から引きずり下ろします」
「偽の王に仮面の兵士を送るのです “舞踏会を楽しめ”と」
ウォリック「私を侮辱した報いとして彼の頭から王冠を叩き落としてやる 上の娘アンを王子にに」「エドワードの敗北が待ち遠しい」

エドワードがジョージに「クラレンスよ この結婚に不服か?私は王だ 思い通りにする」「結婚を急ぐとろくな事にならない 神が結んだ縁を破るのは罰当たりだ ルイ王の妹と結婚すれば同盟が結べ強い味方となった」
エドワードが「私が決めた事に従うべきだ」
ジョージ「兄上の花嫁選びの目は浅はかなので自分で選ぶ そのためお暇を頂く」
エリザベス「ご兄弟の怒りを買うなら喜びよりも不安が膨らむだけ」
エドワード「彼らが従うべきなのだ 必ず結婚を認めさせよう 兄に憎まれたくないはず」
ウォリックの様子がイングランドにも伝わる
「彼は他の誰よりも激怒した 頭から王冠を叩き落とすと」
エドワード「裏切者が偉そうに 彼らに無礼のつけを払わせてやる」
ジョージ「ウォリックが本当に裏切ったのか?では兄上 王妃を守ってください 王冠は無理でも彼の二女をもらい兄より賢い結婚をする」
エドワード「リチャードはどうする?兄よりウォリックを選ぶなら今すぐ去るがよい うわべだけの味方はいらん 兄につくか?」「はい」

「クラレンス公がこちらに」「純粋な心が差し出した結婚を疑うのはしのびないがエドワードの弟が味方のふりをしていると」
ウォリック「ジョージ 下の娘はあなたのものだ」

ヘンリー六世は息子と再会し泣きだす「ウォリックよ まず神が次にお前が私を自由にした 私は悪魔に打ち勝つことができた この国の民を私の不幸の犠牲にしないために ウォリック この王冠は私が息子に残すが政治の実権はすべてお前にゆだねる お前のすることには幸運がついている」ウォリック「私ならクラレンス公を選びます 彼を摂政に」「政治を乱す不幸がないよう私が二人を支える 祈りを捧げたい 罪を悔い改め創造主を称えるのだ 早速だがお願いできないだろうか 王妃を呼び戻してくれないか」若者がヘンリーの前に「リッチモンド伯です ジョン・オブ・ゴーントの血筋でランカスター家です」ヘンリー「イングランドの希望よ 我が国の喜びそうな彼を大切にするのだ」「リッチモンド伯はブルターニュへ避難させよう 内戦の嵐が終わるまで」

戦場にて「悔い改めればヨーク公においといてやる」「贈り物におかえししようか」
ウォリック「私がお前の兄に王国を送った」
リチャード「今討たないと鉄は冷めてしまうぞ」
「この手を切って貴様に投げつける方がましだ」
ウォリック「クラレンス公ジョージの登場だ 王座への情熱が勝ったようだ 兄弟愛よりもな クラレンス公 義理の父が呼ぶのだ」ジョージに手を差し出すリチャード
ジョージ「いくら義父でもわかるまい よく見ろ 私の恥を返そう 私は父の家を滅ぼす気はない 兄上に認めてもらうためお前を不倶戴天の敵と認める 私を間違った道に導いたお前とは決別する そして恥を忍んで兄上のもとに戻る 許してくれ兄上 この償いはする リチャードにも厳しい目でにらむな 心変わりはない もう二度と」
エドワード「今までの10倍の愛をこめて歓迎しよう」「それでこそ兄弟だ」
ウォリック「どこまで軽薄な男だ 嘘つきに言葉もない」「ここで守りを固めても蹴散らしてやる」「ここで成敗するつもりはない」「エドワードよ その度胸はあるか」
「先に戦場で待っている 勝利は我にあり」
ウォリック「また裏切るとは嘆かわしい クラレンスよ」
「殺すのが実に惜しい」「お前も勇ましい」「戦いが安らぎを与えた」
後ろから刺されるウォリック「結局は死ぬ運命なのに 彼の魂に安らぎを 御心のままに」

プランタジネットのエドワードが捕らえられる「エドワードよ 私にかけた大迷惑をどう思う?」エドワード「私は父の鏡だと思え 私に跪け」「謀反人め 私にそんな口をきいてただで済むと思うな」エドワード「私たちはお前たちの上に立つ者 お前たちは謀反人だ 偽りの王だ」マーガレットの前で刺されるエドワード リチャードがマーガレットも殺そうとするが止められる
「なぜ生かす?生かせばよからぬ話をされる」リチャードがジョージに「王に伝えてくれ 兄上 俺は重要な任務でロンドンへ」ジョージ「リチャードは急いで戻り血の晩餐会をやるようだ」
エドワード「あいつは仕事が早い」
さあリチャードのカメラ目線が始まる
「今はヨーク公だが間もなく王になる エドワードが精魂尽き果て 俺が黄金の町を目指しやすくなるはるかかなたの対岸を眺めるように近くにある王冠を眺めるだけか 王冠を夢見る以外に何の楽しみがある?この容姿でくどいて女を虜にするか?考えるだけで虚しい それでも王冠を手に入れるより難しい 愛の女神には女の子宮にいる 俺の腕を捻じ曲げ背中に呪いに満ちたこぶを作った俺の肉は混沌の塊だ 女に愛されると思うか?期待するだけでも罰当たりだ だからこの世が俺に与えたのは王冠を夢見ることだけ でなければ俺の人生生き地獄になる 王冠を手に入れる覚悟は?その道のりには大勢の邪魔者がいる 茨の道に迷い込んだようなもの この苦しみから抜け出したい 斧で血を流し道を切り開こうか?俺は笑顔になれる 笑いながら人を殺せる 嬉しいと叫べる 心を痛めている時でも それに嘘の涙もお手の物 状況に応じて表情も変えられる 俺なら王冠は夢じゃない どんなに遠くてももぎ取ってやる」
牢屋にいるヘンリーのところにリチャードがやってくる 牢番が命じられて去る
「狼が来たのに羊が逃げた どんな殺しの場面にする?お前の目的は私の命だろ?」「俺を死刑執行人だと?」「罪のない者を死刑というならそうだがお前が俺を殺しておけば息子は殺されずに済んだ」
ヘンリー6世「何人もの人々が息子を失い 夫を失い 親を失って嘆き お前が生まれてきたことを嘆くだろう 不吉な前兆だ  恐ろしい嵐が木々をなぎ倒し生まれたのはとんでもない期待外れ 不完全で醜い肉の塊だった 世の中をかみ殺す運命の印だ」
ヘンリーを刺すリチャード
「うんざりだ しゃべりながら死ね お前を殺すのも俺の運命だな この先もっと殺す 剣が泣いている 哀れな王を悼んで ヨーク家を脅かす者は血の涙を流すことになる」

「俺は憐みも愛も知らぬ男だ この体のようだ 心が捻じ曲がるのも仕方ない 俺に兄弟などいない 兄弟の誰とも似ていない 愛なんて言葉は似たものどうしでかわすもの そこに俺は含まれない 俺は孤独な存在」エドワードの赤子を抱き上げてくるりと振り向く 赤子にキスをして「そういえば 裏切者のユダもキスをした」
「ヨークの治世 ここに極まり喜びは引き継がれていく」
一人こちらを向くリチャード

冒頭いきなり戦闘シーンでウォリック伯がジャックと豆の木の大男みたいになっている。体が大きい分消耗するのでラストの戦いでは馬から降りはあはあ言っている所をリチャードにぶっ刺される。

RSC のスターアントン・レッサー 演じるエグゼター公が戦場でクラレンス公ジョージに斃される。ヘンリー5世と息子6世を支えてきた忠臣。平穏な世ならば能吏として人生を送れたのに薔薇戦争に運命を翻弄される一人。 「Sherlock 」でモリアーティを演じたアンドリュー・スコット はエドワードの結婚を知る場面だけ。もっと出て欲しかった。

クリフォード卿を殺された息子は復讐のためにヨーク公と息子エドマンドを殺しリチャードは父の仇としてクリフォード郷の息子とプランタジネットのエドワードを殺す。「根絶やしにしなければ地獄は終わらない」というが殺したそばから別の地獄が始まる。

後半で一人語りを始めるリチャードをはじめとして皆王冠への執着が強いのにヘンリー6世は父が息子を、息子が父を殺す戦場を目の当たりにして王冠を川にぽいと投げ捨てる。パンツいっちょで「荒野に出て羊飼いの暮らしがいい」王冠に執着のない国王。

「お前の肩を借りて王位につこう」とエドワードがウォリックに言いラブラブだったタッグが10年後エドワードの結婚によって破綻するがきっと10年の間に王としての自信をつけたエドワードと弟クラレンス公やウォリックとの間に見えない溝が広がっていたのだ。

クラレンス公ジョージ兄王の結婚に激おこしてウォリックの元へ走るもあっという間に兄王になびく(変わり身早!)再会したヘンリー6世に彼を差し置いて「ウォリック伯に政治の実権を」と言われてしまったからか。

牢屋から救い出されたヘンリー6世が後のヘンリー7世(リッチモンド伯)と出会い「イングランドの希望」と呼ぶ。当時舞台を見ている人が知っている未来の為政者と現為政者(但し実力も威厳もなし)のただ一度の邂逅。

自分語りの本番は次の リチャード3世 だが本作でもロンドン塔に行ってから「王冠を手に入れる覚悟は?その道のりには大勢の邪魔者がいる」と王冠を連発。留めは王に後継ぎが生まれその子を抱きキスしながら背中を向き「裏切者のユダもキスをした」

ホロウ・クラウン 嘆きの王冠
The Hollow Crown
リチャード3世
Richard III

出演
ソフィー・オコネドー ベネディクト・カンバーバッチ ジュディ・デンチ
アントン・レッサー ルーク・トレッダウェイ トム・スターリッジ

シェイクスピア作品の中でも人気の高い「リチャード三世」。ベネディクト・カンバーバッチが「最凶の王」を熱演。

事もあろうに義父の墓の前でリチャードに口説かれてしまうアン。喜ぶリチャードの独白はチコちゃんに叱られろと言いたい。戦の前に「お前が負けるか私が死ぬか」と呪いをかける母セシリー。ジュディ・デンチを地方の書店でスカウトしたカンバーバッチ何だそのファン目線は。

ヘンリー6世の墓にやってきたアン・ネヴィルを「憎いならこの剣で胸を刺せ」と口説き落とすリチャード。ここは俳優が「父と兄を殺した女性を愛する演技をする男」を演じる二重演技。「俺はこんな体だから女にはもてない」と言ってたリチャード喜びすぎ

「弱弱しい平和な世= weak piping time of peaceには自分の居場所はない」から兄同士を争わせ敢えて戦乱を作り出すと宣言するリチャード。野望のためあまりにも他人を巧みに転がしてきたから他人を信頼できない自滅型の滅亡。

ヨーク家三兄弟によって滅亡の危機に瀕したランカスター家の大逆転劇でもある「リチャード3世 」ぐっすり眠れた挑戦者ヘンリーに対してこれまで殺した相手から夢の中で「Despair and Death」と言われまくる現王リチャード。勝敗は既に明らかだった。

リチャードがクラレンス公の処刑を知らせた時から彼の顔を見て企みに気づくほど機敏でそれ以後も申し分なき半身だったのに彼が即位を承諾した瞬間笑い返さなかった彼に違和感を感じたバッキンガムが謀反に傾くのはあっという間。マーガレットの予言的中

最後の戦いに向かう前にエリザベス・ウッドヴィルに娘との結婚を持ち掛け例によって観客に「女って本当にい浅はかだよな?」と話しかけるリチャード。だがエリザベスは裏でスタンリー卿を通じてヘンリーと娘の結婚を認めていた。


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最終更新日  July 18, 2021 01:14:04 PM
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