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カテゴリ:海外のミステリー&ファンタジー小説
みなさん、こんばんは。クドカン退院しましたね。
今日から3日間ケン・リュウの作品を紹介します。 紙の動物園 The Paper Menagerie and Other Stories ケン・リュウ (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 中国・清代の短編小説集『聊斎志異』では、妖狐の類が登場する。全445話中、狐にまつわる話が63話ある。修行を積んだり太陽や月などの力を得た狐は、変化や仙術を獲得すると考えられていた。人間の男を惑わすことも数知れず、そんな狐を退治するのはやはりゴーストバスターズ=妖怪退治人だ。 ところが本作収録の「良い狩りをGood Hunting」では、妖怪退治人が役に立つのは最初だけだ。その息子梁は父親が殺した狐の娘・艶を救ってやる。ところがそれ以後の香港は、妖狐にとっても退治人の息子にとっても生きづらい世の中になっていく。その原因とされるのが外国人が鉄道を敷設し、今まで重要視されてきた風水を一切無視した文化を持ち込んできたからだ。今までの妖怪話ならば妖狐→人間の往復で済んだものを、艶はもうひと段階別の存在になってしまう。世の中全体からいえばその変化は進歩だが、それは本当に自身のためになるのか。「円弧Arc」「波The Waves」も人間の理想の一つを実現した社会が描かれるが、それが必ずしも幸せとは限らない、というのが一貫した主張のように感じた。 表題作「紙の動物園The Paper Menagerie」 は進化とは無縁の者達が登場する。主人公“ぼく”の母は中国人で、クリスマス・ギフトの包装紙をつかって作ってくれる折り紙の虎や水牛は、みな命を吹きこまれて生き生きと動いていた。これには種も仕掛けもなく、母親がその親から受け継いだ能力である。しかしぼくは友達との争いからそんな母を遠ざけるようになってしまう。ファンタジーを受け入れず目に見えるものしか信じない僕が最後に母親の想いを知る件はいかにも情緒を好む日本人に受けそうだ。 他「もののあはれMono no Aware」「月へTo the Moon」「結縄Trying Knots」「太平洋横断海底トンネル小史A Brief History of the Trans-Pacific Tunnnel」「潮汐The Tides」「選抜宇宙種族の本づくり習性The Bookmaking Habits of Select Spicies」「心智五行The Five Elements of the Heart Mind」「どこかまったく別な場所でトナカイの大群がAltogether Elsewhere,Vast Herds of Reindeer」「1ビットのエラーSingle-Bit Error」 「愛のアルゴリズムThe Algorithms for Love」 「文字占い師The Literomancer」収録。 紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) [ ケン・リュウ ]楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
November 29, 2020 12:25:49 AM
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