映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。緊急事態宣言が今月末まで延長されましたね。
今日もシャーリズ・セロン出演作品を紹介します。

​映画アトミック・ブロンドを見ました。

アトミック・ブロンド
ATOMIC BLONDE

出演
シャーリズ・セロン　ジョン・グッドマン　ジェームズ・マカヴォイ　トビー・ジョーンズ

　顔にも生々しい傷跡が残る女性が諜報機関の二人の前にどっかと腰を下ろす。明らかにふてぶてしく、身分が上位の者に対する態度ではない。そして彼等とは別に、見えないガラスの先にもう一人男性がいる。女性はその男性の事もわかっているような態度だ。おもむろに彼女が話し始めるのは、“何があったか”だ。聴く側の諜報員の一人がトビー・ジョーンズ。あんたテレビシリーズでシャーロックを追い詰めてた胡散臭い奴やん！

　東西冷戦が氷解する直前のベルリン。イギリスの情報機関、MI6ですご腕のスパイとしてその名をとどろかすロレーン・ブロートンに、新たな指令が下される。それは、何者かに奪われた最高機密クラスのリストを取り戻すというもの。ベルリンを訪れたロレーンを待ち受けていたのは、世界各国のスパイだった。すさまじい争奪戦の中、ロレーンは超人的な戦闘能力を発揮しながら立ちはだかる敵を倒していく。

　今やデジタル戦争が大流行で人間がいなくても機械で人間を殺せるかつてのSF映画が現実になりつつある。そんな時代において本編のスパイ達は肉を切り骨を断つ肉弾戦に臨む。世界中のスパイの名前をひとりの人間が暗記しており彼自体が記憶装置の役割を果たしているのもこれまたアナログ的。

『ナルニア国物語』でルーシーを導く優しいタムナスさんを演じていたジェームズ・マカヴォイが、ジャンキーっぽいいかにも頼れないベルリン在住エージェントを演じる。もともと顔が優男なので髭を生やしてうさん臭さを強調。

　どんなにAIが思考を巡らせても探り切れないのが人間の頭の中。裏切り裏切られてきた世界で容易く本心を打ち明けないロレーンが一体誰のために動いているのかもなかなか明かされずスリリングな展開がラストまで続く。原作を一読して映画化を決意し、製作も担当したシャーリズ・セロンがやはり一番おいしい所を持っていく。


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