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June 8, 2020
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みなさん、こんばんは。巨人の2選手がコロナにかかっているとわかって練習試合がなくなりましたが、既に陰性になっていてほっとしたプロ野球ファンが大勢いたことでしょう。

今日と明日は世界の名作を紹介します。

罪と罰 上巻
Crime and Punishment
フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
新潮文庫

 苦学生ラスコーリニコフは強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその妹まで殺してしまい動揺する。

 ソーニャとラスコーリニコフの接点は、ソーニャの父マルメラードフと偶然酒場でラスコーリニコフが出会った事による。次に出会う時マルメラードフは瀕死の状態ですぐ死んでしまうため、ここしかマルメラードフとラスコーリニコフの接点はない。初対面だというのにマルメラードフは、まあ自分の家の事情をよく喋る。継母がソーニャに辛く当たるだの、幼い子供がいるだの、恥ずべき仕事についているソーニャの気立てがいいだの、等々。普通しゃべるか?と言いたくなるほど長い。しかし、マルメラードフの家庭状況を読者も含め状況説明するという小説の手法と共に、ラスコーリニコフがこの一家に積極的に関わる原因も創り出している。さすがドスト。

 悩んでいたラスコーリニコフは、事件について語る士官の
「一方では、愚かな、無意味な、なんの価値もない、意地わるい病気の老婆、誰にも役に立たないどころか、かえってみんなの害になり、なんのために生きているのか自分でもわからず、放っておいても明日になれば死んでしまうような老婆がいる」
「老婆を殺し、その金を奪うがいい、ただしそのあとでその金をつかって全人類と公共の福祉に奉仕する。どうかね、何千という善行によって一つのごみみたいな罪が消されると思うかね?一つの生命を消すことによって―数千の声明が腐敗と堕落から救われる。一つの死と百の生命の交代ーこんなことは算術の計算をするまでもなく明らかじゃないか!」
の持論を聞き、自首すまいと決める。そして自らもこんな事を言い始める。
「人間は自然の法則によって二つの層に大別されるということです。つまり低い層(凡人)と、これは自分と同じような子供を産むことだけをしごとにしているいわば材料であり、それから本来の人間、つまり自分の環境の中で新しい言葉を発言する天分か才能をもっている人々です。」
 第一の層は服従することが義務で、第二の層は法を犯してでもその能力を発揮すべきだというラスコーリニコフの思想は、人間の価値を個人が勝手に決めており、昨今の障害者殺傷事件の容疑者の主張と重なる。どんな理屈をこねたとしても、人の命に軽重などなく、殺人は所詮殺人だ。まさに本編のタイトル通り、罪には罰が与えられるべきなのだ。頭でっかちの彼を突き崩すのは、果たして誰になるのか。以下下巻。

 2009年に英国ガーディアン紙が発表した、「英ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊」選出。


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最終更新日  June 8, 2020 12:00:26 AM
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