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June 9, 2020
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みなさん、こんばんは。今頃東京オリンピック&パラリンピックの簡素化がささやかれましたね。まあそうなると思ってました。開けるのかわかりませんよ。
さて今日は下巻です。

罪と罰 下巻
Crime and Punishment
フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
新潮文庫

警察も馬鹿ではなく
「およそ検事と名のつくものには、はじめは遠い些細なことか、重要でも、まるで無関係なことからはじめて、いわば、容疑者を元気づけ、というよりは油断させ、注意をそらしておいて、不意に、まったく思いがけぬところで、何かぜったいのきめ手となる危険な質問をいきなりあびせかけて、相手の度肝をぬくという、捜査の規則というか方法というか、そういうもんがあるそうですね。そうですか?」
何も言ってないのにこんな事を言い出すラスコーリニコフを怪しんでいることがよくわかる。予審判事ポルフィーリィが別のタイプの捜査官だったら、多分一発で落とせていただろう。しかし最終的にラスコーリニコフの自白を引き出すのは、北風ではなく太陽だ。本編がミステリならば前者の選択になったはずだ。

 ラスコーリニコフには聡明な妹ドゥーニャがいた。いわれない嫉妬を向けられていた彼女は、疑いが晴れてしかるべき地位の男性と婚約する。しかしラスコーリニコフは婚約者ピョートルが妹を選んだ理由を母から聞いてしまい大激怒。ま、あけすけに書いてくる母親もどうかと思うが、下巻で明かされるピョートルの思惑はもっとひどかった。
「貧から身を起こしただけに、病的なまでに自惚れのくせがつき、自分の頭脳と才能を高く評価していて、ときには、一人きりのときなど、自分の顔を鏡にうつして見惚れていることさえあった。」
「彼は心の奥深くで、品行がよくて貧しい(ぜったいに貧しくなくてはいけなかった)、ひじょうに若く、ひじょうに美しい、上品で教養のある、ひどくおびえやすい娘、そして世の中の苦労という苦労をなめつくして、彼にぜったいの恩を感じ、生涯彼を救いの神と考えて、感謝し、服従し、彼を、彼一人だけをおそれるような娘、そういう娘をわくわくしながら思い描いていたのだった。」←何だよこの条件
 ナルシーで支配欲の塊、サイテーだ。未熟なラスコーリニコフに対する社会人代表として登場したのかと思いきや、ピョートルは最後までサイテーだ(大事な事だから二度言う)。ソーニャと並ぶ賢く優しい女性でありながら、ドーニャの男運は途中までサイテーだ(あっ、三度言っちゃった!)。いや、ソーニャも最終的に選ぶ相手がアレなので、男運は悪いと言っていい。しかし物語自体が男性の弱さを慈愛に満ちた女性が包み込むことで、救済を見出しており、正直ちょっとずるい気もする。一方でソーニャとドゥーニャの母親が共に狂気の果てに亡くなっているのが気にかかる。ドゥーニャはともかくソーニャの末の姿でないといいのだが。


2009年に英国ガーディアン紙が発表した、「英ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊」選出。


罪と罰(下巻)改版 (新潮文庫) [ フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフス ]​​楽天ブックス






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最終更新日  June 9, 2020 12:00:22 AM
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