|
全て
| 料理&お菓子&旅&演劇&その他2
| フランス映画
| 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ)
| その他の地域の映画&ドラマ
| アメリカ映画
| 韓国映画
| 真田広之
| 韓国ドラマ
| アメリカドラマ
| その他のジャンルの日本の小説
| 日本のミステリー小説
| イギリスドラマ
| よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥
| 漫画・アニメ
| 日本ドラマ
| 中国&台湾映画
| 日本の作家が書いた歴史小説
| 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル
| 東欧・ロシア映画
| イギリス&アイルランド映画
| オランダ映画&オランダドラマ
| 北欧映画
| その他のジャンルの海外小説
| 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説
| 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル
| 日本映画
| 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説
| カナダの映画&ドラマ
| ドイツ映画&ドイツドラマ
| 日本のファンタジー小説
| 海外のミステリー&ファンタジー小説
| 堺雅人
| 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇
| 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ
| 山田風太郎
| 香川照之
| 松山ケンイチ
| 海外の作家が書いた歴史小説
| ジェイク・ギレンホール
| イギリスドラマ:SHERLOCK
| 塩野七生
| 吉田鋼太郎
| イタリア映画&イタリアドラマ
| ローズマリー・サトクリフ
| 大杉蓮
| ベネディクト・カンバーバッチ
| インド映画
| 長谷川博己
| 内野聖陽
| 林遣都
| ムロツヨシ
| ジョシュ・オコナ―
| 井浦新
| 菅田将暉
| ディーン・フジオカ
| 台湾ドラマ&中国ドラマ
カテゴリ:海外のミステリー&ファンタジー小説
みなさん、こんばんは。アラート解除されましたね。『裏切りのサーカス』というタイトルで映画にもなったジョン・ル・カレのスパイ小説を紹介します。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 Tinker,Tailor,Soldier,Spy ジョン・ル・カレ ハヤカワ文庫NV 冒頭とラストはコーンウォールの田舎町。登場人物は“いびつな背中“を持つジム・プリドーという中年男性と、裕福な両親のもとに生まれたが常に寂しさを感じているサースグッド校の小学生ビル・ローチだ。読者はこれから、ジムが“いびつな背中”を持つに至った経緯や謎めいた彼の正体を知るが、ビルはずっと彼の背景を知らない。やがてジムが“あるもの”を持っている場面、訪ねて来た人と話す場面を見るが、ビルの中では、ジムはずっと“優しくていい人“のままだ。ジムが会っていた相手とは本編の主人公スマイリーだ。彼との会合の後、脇役であるジムのその後など物語に何の影響も与えない。そのまま退場させても良かった。しかしジムとあるがままの彼を信じて受け入れる少年のふれあいのシーンで物語は終わる。殺伐とした、誰も信じられない男達の物語を間に挟んで、よく知りもしない男を信じる少年の物語は終わるのだ。 スパイ小説というと、どうしても映像作品の007の影響が強く、スパイにしては派手すぎる立ち回りと美女に囲まれ、敵を出し抜く姿が印象的だった。しかし本編やサマセット・モームの『英国諜報員アシェンデン』に描かれるところの諜報員はそれとは真逆である。Leg Workはするものの、とことん地味だ。それもそうだろう。スマイリーは一度引退した身で、とてもじゃないが、街を全力疾走なんてできない。ひたすら資料に埋没し、人を観察し、裏の裏を読もうと神経をすり減らす。相手を騙してやろうとするが、その相手もまたプロフェッショナルだ。起きている時はいっときも気が抜けない。私生活でも問題続きだ。他国のスパイのどんな嘘も見抜けるスマイリーが、絶えず恋人を持つ妻アンの嘘に気づかないはずがない。その逆はあっても。しかしスマイリーは、友人が抱く“素晴らしいアン”のイメージを保ちつつ「すらりとして、気まぐれで、息をのむほど美しく、本質的に他人の女」を愛し続ける。仕事では人の嘘を暴くことも嘘をつくことも何とも思わないが、私生活ではただ一つの泣き所の前で無力になる。凄腕なのにそうと見えない外見と同じく、奥底に大きな矛盾を抱えた諜報員スマイリーの三部作第一作。 今までに二度映画化されているが、スマイリーを演じた俳優はいずれも“小太り”とは言い難く、むしろすらりとしている。映像化するので、やはり主人公はある程度かっこよくないと保たないということか。 2009年に英国ガーディアン紙が発表した、「英ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊」選出。 ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕【電子書籍】[ ジョン・ル・カレ ]楽天Kobo電子書籍ストア お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
June 16, 2020 12:00:24 AM
コメント(0) | コメントを書く
[海外のミステリー&ファンタジー小説] カテゴリの最新記事
|
|