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みなさん、こんばんは。ネスレ日本が8日、麦芽飲料「ミロ」の3製品を一時販売休止にすることを発表しました。理由は「安定した供給の継続困難のため」とのことで、販売再開は2021年3月以降になるそうです。好きな人にはショックですね。
映画四月の永い夢を見ました。

四月の永い夢
Summer Blooms

出演
朝倉あき　　三浦貴大　川崎ゆり子　高橋由美子　青柳文子　志賀廣太郎　高橋惠子

第39回モスクワ国際映画祭国際映画批評家連盟賞＆ロシア映画批評家連盟特別表彰

　近所のそば屋でアルバイトをしている27歳の元音楽教師・滝本初海は、代わり映えしない毎日を送っていた。ある日、3年前に亡くなった恋人が自分に宛てた手紙を目にする。さらに染物工場で働く青年からのアプローチを受け、教師時代の教え子とも再会し、彼女の日常は変化していく。

　菜の花が咲いているから季節は春らしいが、初海の着ているのは喪服。彼女の身近な誰かが亡くなったのだということはわかっていても、友人たちの会話ではすぐにその答えは出てこない。アメリカ映画なら状況説明を最初のうちにぱっぱっと行ってストーリーラインに集中する。そうしないで、決して多くはない台詞で、登場人物達のバックグラウンドを語っていくのはやはり独特のゆったりしたテンポを持つ日本映画らしい。一方アメリカ映画を見慣れている観客には「なかなか話が進まなくてつまらない」という人もいるかも。何せ主人公に思いを寄せる青年からして、彼女に一目ぼれして二年間も店に通いつめながらも、一度もアプローチできなかったという奥手（名前はちゃんと知っていたのに！）。まあ、それを言うなら店を閉めるという事さえなければ、教師に戻る道を全く考えていなかった初海も似た者どうしだ。二人の恋路はなかなか進まない。せっかく見に行った手ぬぐい展も、初海が顔を出した時には青年は誰かと話しており、ふと気配を感じて青年が目を上げた時には初海の姿はない。花火大会の日、さりげなく二人を近づけようとする町内会の連中に促されて一緒に帰った二人が、手ぬぐい工房に寝転がって布を見たり、花火を見たりするシーンはあるものの、花火で盛り上がっていきなり抱き合ったり、見つめ合って近づいたりするアメリカ映画的なシーンは一つもなない。どこまでも日本的な映画である。
　
　監督は受賞時27歳。


　
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