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December 14, 2020
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みなさん、こんばんは。今日は赤穂浪士討ち入りの日ですね。

ところで忠臣蔵の中心にいるのは赤穂藩ですね。でもちょっと視点を変えてみると物語が別の面を持っている事に気づきます。

忠臣蔵心中
講談社文庫
火坂雅志

 火坂氏の著書のタイプは、大きく二つにわけると、「剣戟もの」と「伝記もの」になる。
しかし、本作は、このいずれでもない。赤穂浪士の討ち入り前後に時代を設定し、吉良の女婿で「釣りの殿様」と言われた津軽采女(長辻象平/著 「忠臣蔵釣客伝」の主人公でもある)、近松門左衛門、堀部安兵衛、大石内蔵助4人を中心とした物語になっている。剣戟ものが好きな火坂氏が、高田馬場の決闘で名を馳せた堀部安兵衛が、バッタバッタと敵を斬る様を描きたくて、忠臣蔵を取り上げたのだろうか。最初は、そう思った。

 しかし、戦う場面が頻繁に出てくるわけではない。そして近松門左衛門が、安兵衛と同じ頻度で登場してくる。その理由を、自分なりに考えてみた。

 「武蔵と無二斎」の後書きで「自分は戦いを見ている方が好き」と述べていた著者は、おそらくこの時代に生まれていても、安兵衛にはなり得ない。それよりも、自分に立場が近い作家の大先輩・近松に、自分を投影させて描きたかったのではないか。

 安兵衛は「武士の一分をたてること」を、仇討ちの理由にあげる。かつて武士であったが、今は町人の近松には、彼の主張を理解はできても納得できない。近松の主張に対する安兵衛もまたしかり。よって、二人は衝突する。この物語の主要人物は、少しずつ立っている場所が異なっている。彼等は、相手の行動や意見に、必ずしも賛同したわけではないけれど、
互いを説き伏せる事は絶対にしない。中身はそれぞれ違っても、一分を立てたいと願う気持ちは自分と同じである事を知っているからだ。
縁あって最も深い関わりあいを持った近松と安兵衛の討ち入り前の語りの場面が、しみじみと味わい深い。グルメ近松は、後の作品「美食探偵」村井弦斎の原型か。


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最終更新日  December 14, 2020 12:00:20 AM
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