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カテゴリ:海外のミステリー&ファンタジー小説
みなさん、こんばんは。俳優の風間俊介さんもコロナ感染したんですね。広がってますね。
さて今日はインドが舞台のミステリを紹介します。 ボンベイ、マラバー・ヒルの未亡人たち (小学館文庫) The widows of Malabar Hill スジャータ・マッシー 1921年のインド。パールシーの一族の出身で、ボンベイ唯一の女性弁護士のパーヴィーン・ミストリーは、女性であるが故に法廷に立てず、父親の事務所で事務弁護士として働いていた。結婚の失敗という苦い過去を引きずりながらも、いつか父親のような弁護士になることを目指していた彼女は、ムスリムの実業家の屋敷に暮らす三人の未亡人たちの遺産管理のため、高級住宅街マラバー・ヒルを訪れた。想像以上に閉鎖的な生活を送る彼女たちの役に立とうと決意した矢先、屋敷の中で殺人事件が起こる。パーヴィーンは、自分自身のトラウマと対峙しながらも、事件解決に奔走するが……。 未だ独立していなかったインド。宗主国としてイギリスがおり、その下にインドの厳しいカースト制度が存在する。更に女性は男性に服従するという意識が行き渡っており、付き添いがいなければ成人女性は外出もままならない。 そんな中でパールシー(ペルシャ)出身で父親も裕福な資産家にして弁護士という開明的な環境で育ったパーヴィーンは、有力な係累を持つイギリス人女性の友人もいて、比較的自由に活動できる要素を備えた主人公だ。英国のピーター・トレメインが生んだ、王女にして弁護士資格も持っている修道女フィデルマに似ているが、あまりにも堅物のフィデルマに対して、パーヴィーンには若くしてした結婚により負った心身の疵というウィークポイントがある。生きている時代の違いもあろうが、完全無欠で隙の無いフィデルマより、近寄りやすいキャラクターと言える。それにしてもわずか百年前、こんなに女性が不自由だったとは。 同時代のインドを舞台にしたミステリとしては、英国人警部とインド人部長刑事が身分の差を意識しながら英国高官殺人事件を解決する『カルカッタの殺人』がある。こちらでもインド人とイギリス人との民族間の格差、インド人がイギリス人に対して抱く複雑な感情がほの見える。 アガサ賞歴史小説部門大賞、メアリー・ヒギンズ・クラーク賞受賞作。 ボンベイ、マラバー・ヒルの未亡人たち [ スジャータ・マッシー ]楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
January 12, 2021 12:00:19 AM
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