【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

カレンダー

コメント新着

お気に入りブログ

ARGYLLE/アーガイル New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

台風つづく ちーこ♪3510さん

父との別れ。 天野北斗さん

松河屋老舗☆ fujiうさぎ=^・^=さん

憂きも一時 小烏丸の”てる”さん

プロフィール

hoshiochi

hoshiochi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

全て | 料理&お菓子&旅&演劇&その他2 | フランス映画 | 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ) | その他の地域の映画&ドラマ | アメリカ映画 | 韓国映画 | 真田広之 | 韓国ドラマ | アメリカドラマ | その他のジャンルの日本の小説 | 日本のミステリー小説 | イギリスドラマ | よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥 | 漫画・アニメ | 日本ドラマ | 中国&台湾映画 | 日本の作家が書いた歴史小説 | 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル | 東欧・ロシア映画 | イギリス&アイルランド映画 | オランダ映画&オランダドラマ | 北欧映画 | その他のジャンルの海外小説 | 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル | 日本映画 | 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | カナダの映画&ドラマ | ドイツ映画&ドイツドラマ | 日本のファンタジー小説 | 海外のミステリー&ファンタジー小説 | 堺雅人 | 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇 | 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ | 山田風太郎 | 香川照之 | 松山ケンイチ | 海外の作家が書いた歴史小説 | ジェイク・ギレンホール | イギリスドラマ:SHERLOCK | 塩野七生 | 吉田鋼太郎 | イタリア映画&イタリアドラマ | ローズマリー・サトクリフ | 大杉蓮 | ベネディクト・カンバーバッチ | インド映画 | 長谷川博己 | 内野聖陽 | 林遣都 | ムロツヨシ | ジョシュ・オコナ― | 井浦新 | 菅田将暉 | ディーン・フジオカ | 台湾ドラマ&中国ドラマ
February 7, 2021
XML
カテゴリ:長谷川博己
大河ドラマ麒麟がくるを見ています。
今年の大河はオリンピックの影響でもともとの話数が少ないと決まっていたけれど、
それ以外にも本当にいろいろありました。主演の長谷川博己さんお疲れ様!

麒麟がくる

出演 美濃篇
長谷川博己 吉田鋼太郎 川口 春奈 尾野 真千子 木村 文乃 南 果歩 門脇 麦
檀 れい  石川 さゆり 風間 俊介 向井 理 伊吹 吾郎 村田 雄浩
徳重 聡 片岡 愛之助 佐々木 蔵之介 滝藤 賢一 谷原 章介 眞島 秀和
岡村 隆史 尾美 としのり 高橋 克典 伊藤 英明 染谷 将太 大塚明夫
木下 ほうか

越前篇
ユースケサンタマリア  間宮祥太朗 安藤政信 本郷奏多 真野響子 ベンガル

越前&桶狭間篇
榎木孝明 金子ノブアキ 今井翼

京伏魔殿編
坂東玉三郎 陣内孝則 片岡鶴太郎 駿河太郎 小籔千豊 手塚とおる 
井本彩花 春風亭小朝 

芦田愛菜 石橋蓮司 石橋凌 銀粉蝶 須賀貴匡 加藤清史郎 井上瑞稀 望月歩

本能寺の変
濱田岳

脚本
池端俊策 前川洋一ほか

演出
大原 拓 一色隆司ほか

OP最初の表情は決意したあの日の光秀。緑の野が、やがて戦火に焼かれる様を見ながら湖のほとりを歩き、再び視線を上に。無言の子供達が桔梗紋の幟を掲げてあの場所に向かう理由になるのか。

第1回「光秀、西へ」  
「明智が者と見え申候」で掲げられる桔梗紋。 燃える家から少女を救った十兵衛が後に主君の眠る寺に火をかける。最初と最後は繋がる。意味ありげな笑みの松永久秀(吉田鋼太郎)が残した銃は恐らくパチもん。久秀の前で美濃事情喋りまくる青い十兵衛。やがて信長が手を伸ばす自治都市堺。

第2回「道三の罠」
大河史上初借金返済のため首取りに向かう明智光秀。武士の誉れに悩む光秀はまだ大将も足軽も同等に倒し更に誉を踏みにじる鉄砲の凄さをまだ知らない。後の息子信長の桶狭間を彷彿とさせるような油断をつかれて急襲される織田信秀。眼前の敵と本当の敵を一夜にして倒してみせた斎藤道三。

第1話で目覚めたら枕元に置いてあった鉄砲だが良くして不発悪くして暴発くらいじゃないかと思うのは性格悪すぎだろうか。どうも松永久秀(吉田鋼太郎)がサンタさんに見えなかったので鉄砲を弄る山城守が使い方を知らないからいいが知ってたらあそこでどうなっていたかとはらはら。

第3回「美濃の国」
着物は緑と赤で裏山も緑がいっぱい。ザ・青春真っ只中十兵衛と高政。家柄だけの守護と実力は上の守護代の美濃の構図は後の信長と足利将軍に繋がる。父の欠点を知り補える自分の能力も知りながら悲劇に向かう利政と高政親子。ラストに実力も家柄も兼ね備えた本物の駿河守護今川義元降臨。

第4回「尾張潜入指令」
さりげなく登場する本能寺。十兵衛が本能寺に立った時鉄砲の的の先にあるのは誰。待って天下を取ったのちの家康に待つことを教えるイケメンすぎる農夫(実は十兵衛)。今回は感情表現豊かな山城守。汗をかく信秀をじっと見る東庵。東庵の暗号はわかるのに駒の複雑な女心はわからない十兵衛。

第5回「伊平次を探せ」
「真田丸」から転生した信長・信忠親子(吉田鋼太郎 玉置玲央)黒歴史を語り合う2人に置いてかれるこの中で一番偉い松永久秀。松永久秀(吉田鋼太郎)が唱える鉄砲抑止力説。とはいうものの核兵器にせよ何にせよ抑止力に留まらないのは歴史が語る所。まさかの大河で始まる月9的すれ違い。

第6回「三好長慶襲撃計画」
イケメン雅な将軍&側衆とイケオジ&イケボ三好衆華麗に登場。幕府の権威が地に落ちた京で理想に引き裂かれる剣豪将軍の憂い顔が美しい。細川藤孝と未来の約束を交わす十兵衛(しかしその時の将軍は)。美しい武器鉄砲を最初に使いこなし将軍も使いこなす相手は次週いよいよ満を持して登場。

第7回「帰蝶の願い」
京でモテモテだった余波を受けて斎藤家でも父・息子・娘からモテる光秀。情に流されていかにも若者風の意見を言う光秀を叱ったもののリクエスト通り和議の意味を丁寧に説く利政。農民コスプレも板についてきた光秀と新しい時代を連れて来る英傑らしく朝日を背負って信長未来の主従邂逅。

第8回「同盟のゆくえ」
帰蝶、駒、十兵衛「ハチクロ 」のような戦国全員片思い回。答えが自分の心を抉ると知っていても本心を吐き出させようとする駒健気。「そうやもしれぬ」というまでに随分と間を取りましたね。他国調略より御曹司のお守で神経をすり減らす平手正秀。高政が危惧した通り始まる今川の織田攻め。

第9回「信長の失敗」
ゲスト 濱津隆之 横田栄司
「絶メシRoad 」で絶メシ探索中の濱津隆之 さんが京で茶を売っていた!鬼ごっこの過去を思い出すほのぼのした後の明智夫妻(お見合いは半分成功)と新婚2日目で鉄砲撃ちに興じるワイルドな織田夫妻。家族と引き離され処世術に長け父の仇とも知らず信長を慕う竹千代。

第10回「ひとりぼっちの若君」
京で地味に十兵衛絶賛推し中の松永久秀。母に疎まれながらも愛を求める息子信長と敵方につき母を離縁した父をためらいなく憎む息子家康。将棋の腕も割り切り方も後の麒麟家康に軍配が上がる。変な人といいながらも花を贈られたり獲物を取ってきたり夫婦仲はいい信長夫妻。

第11回「将軍の涙」
この先ほぼ確実にとんでもない時に高政から「なんでもする」約束を持ち出されそうになりそうだが今はただ駒に続き麒麟の話を儚い将軍から聞かされ涙ぐむ若き光秀。娘をむざむざ殺させるつもりはないが金を出すつもりもない利政。同盟が破れても帰蝶を返すつもりはなさそうなぞっこん信長。

第12回「十兵衛の嫁」
前回儚げな将軍様に麒麟という呪(しゅ)をかけられてしまった光秀に母と叔父のプロポーズ大作戦始動。さりげなく鷹狩場を婚約者の実家にアサインし気心の知れた従兄をつけた作戦の首尾はいかに?

新沼謙治バージョン“嫁に来ないか”の光秀プロポーズ。一瞬表情が固まる駒。何者かわからぬ信長が誰よりも認めてもらいたかった父信秀死す。ツーカーだった信秀の死で平手政秀の受難始まる。三英傑のうちラストに登場する光秀を倒す背の高いイケメン秀吉次回登場。

第13回「帰蝶のはかりごと」
「どちらかと言うと嫌いでございます!」あの主君に直球すぎるぞ光秀。蝮を父と認めたくない高政こっちも直球すぎる。鷹を殺され退場し長命を保つ守護土岐。3英傑中唯一笑顔で多幸感溢れるBGMと共に登場した藤吉郎。紋となる千成瓢箪を意識してか瓢箪をぶらさげ向学心に溢れる未来の太閤登場

第14回「聖徳寺の会見」
娘を持ち上げ舅を間接的に褒め礼を失しない態度で単独山城守に対峙した信長が本作のキーアイテム鉄砲で戦に勝利し頭一つ抜ける。珍しい武器からなくてはならぬ武器へ。トップダウン体制故の弊害で有力家臣に背かれる山城守。後に恐怖をベースに同体制を取った信長が辿る運命にも似て。

第15回「道三、わが父に非(あら)ず」演出・一色隆司
「打ちに行けばよいのです。碁を(討ちに行けばよいのです、彦五郎を)」言外の意味を確認しあう信長の嫁と叔父。斎藤家織田家それぞれの暗殺による政敵粛清。自分ではない者に手を汚させた点は同じなのに斎藤家は親子の争いを生み織田家は尾張をほぼ制圧。織田家にロックオンする藤吉郎。

第16回「大きな国」演出・一色隆司
初回からしつこいほど強調されていた道三のケチは国を欺かぬ彼の生き方の伏線。決して陣に加われとは言わず夢だけを託して光秀の前から去る道三。「信長から目を離すな」道半ばで去る道三の遺言を抱えて戦ののち光秀の流浪が始まる。

第17回「長良川の対決」
理想の国造りを光秀と信長に託し長男の答えに美濃の行く末を託した道三。真実を言わない義龍に親殺しの汚名を着せんがために自らの命まで犠牲に。家も家臣も領地も全て失い名誉だけを持って流浪の旅に出る光秀。この帰蝶なら本能寺に一緒にいそうだ。

第18回「越前へ」
光秀がどこに来てもいいように書状を回す気配りの人細川藤孝。戦国最大のケチ雄道三の次の主君はえらく気前のいい裕福な朝倉義景。「何もしてないのに金を貰うわけにはいかない」と言ってしまう光秀の融通の利かなさ。キングメーカー帰蝶に背を押され兄弟の情を越え非情な決断を下す信長

第19回「信長を暗殺せよ」脚本前川洋文
当主になれば自分もまた父と同じだったと気付く義龍ナレ死。貰った剣を振るう場のない将軍のくれる役職を有難がった時代は終わった事を知りながらも旧来の形を崩せない近習衆。信長とのファーストコンタクトでまさかの国とりかえばや話をもちかけられる松永久秀だがお楽しみはこれからだ

第20回「家康への文」
放送休止までに前半の山場が来てよかった。駒により薬フェチになった家康が母や三河の民のために苦悩する。それに引き換え自分は…とフィクサーとして帰蝶を動かしながらも不甲斐なさ全開で運命の戦場を見に行く十兵衛。

第21回「決戦!桶狭間」ここで放送休止。演出 一色隆司
多く砦を落とした故の兵の分散、鷲津城の乱取り、このタイミングで三河が松平に戻らぬと知る元康、定番の雷雨、総ての布石が「今川義元討ち取ったり」に向かい打たれる。海道一の弓取りを奇襲で討ち取り褒められる信長を後に同様の奇襲を行ったにもかかわらず逆賊と罵られる光秀が見送る。

第22回「京よりの使者」
祝麒麟再開。麒麟候補の一角ボランティア僧侶義昭登場。妻子を朝倉義景に人質に取られまたもや隠密ミッションを託される光秀。妻の死を嘆く先から伊呂波大夫を口説く二枚舌松永久秀。将軍の形骸化という時代の流れにひとり抗しようとする落日の将軍義輝。未来の嫁とご対面細川藤孝。

第23回「義輝、夏の終わりに」
要求を退けることなく話の方向を変え光秀の関心を他に向ける最強ライバル秀吉。豪奢な御所に鎧と一人きりの義輝と貧しいあばら家に自分を待つ家族がいる光秀。器に託して将軍の器量を語る久秀。美しいものに憧れる性向は「太平記」で後醍醐天皇を見てその美しさに惹かれる足利尊氏と共通。

第24回「将軍の器」
将軍でいたい義輝の側には刀を持ち守る武士一人もおらず生きるために将軍になるしかない覚慶の周囲には武家の棟梁の血を重んじるお側衆が侍る。伊呂波太夫が代表する武士ではない人の将軍観。器の目利き松永久秀から人の目利きを頼まれる光秀。成り上がりながら将軍の権威を重んじる久秀。

美濃を去って後未だくすぶっている光秀に奮起を促す久秀。鉄砲を喜ぶ光秀を暖かく見守り道三亡き後のメンターになってくれそうな久秀とこの先敵対する日が来るとは。光秀の回答に安心する山崎吉家と意外な表情を隠せない朝倉義景。これだけ乗り気だったのに結局奉じて上洛しなかった謎。

第25回「羽運ぶ蟻」 脚本 前川洋一
待遇も聞かずに信長のスカウトを断るばかりか義輝を失った自分の人生相談をしちゃうそんなとこだぞ光秀だったがそんな二人の会話から誕生した大きな国による天下布武。多くの人を救うため将軍になると言う義昭。義昭を頂き上洛に乗り出さんとした義景だが次回阿君丸の死が影を落とす。

本編の信長は両親に褒められた記憶がなくとにかく褒めてくれる人にもっと褒められたい承認欲求の塊。結果自分の基準がなくなり褒めてくれるから戦をする。しかし平らかな世になれば戦はなくなり光秀に褒めてもらえない。そこへいくと秀吉はヨイショの達人なので二人はいいコンビ。

第26回「三淵の奸計」
久秀に続き太夫に船出を促されるも「船がない」(が船出したい)本音を明かす光秀。一族重鎮と将軍側近と家老が画策した若君の死により将軍を擁して上洛する大名の座が朝倉家から新興大名織田家に転がる。この選択が吉と出るか凶と出るかは歴史が証明する通り。昔の京を愛する太夫の目的は?

第27回「宗久の約束」
「太平記」 の佐々木道誉こと陣内さん登場。何度プロポーズしても断られる信長。約束を守る信長に心酔する秀吉。信長に褒められたい秀吉→光秀に褒められたい信長。これで光秀が信長に褒められたければ黄金の三角形は完成したのだろうが生憎光秀は褒められたいと思っていないため後に破綻。

第28回「新しき幕府」
議論では埒が明かぬ事も従来の幕府では立ち行かぬ事も三好が戻ってくる事も見越して一旦は義昭の要求を呑み事が起きてのち自らの名による御座所を造営し“将軍の名”という使える駒を汚れた手でしっかり握る強かな信長。倒される石仏に後の比叡山の幻影を見たか光秀。久秀と茶道具登場。

「太平記」でも足利尊氏は後醍醐天皇を見て美しさに魅了されるが、結局その美しい帝を追い落とす立場になる。帝から将軍にその時代の美は託されるが相変わらず美は武に勝てない、美だけでは世の中は回らないという輪廻。

第二十九回「摂津晴門の計略」
世の中で一番偉いはずの帝の塀が何年間も修理されずその門番に過ぎない将軍の二条城が壮麗であることに忸怩たる思いを抱く光秀。その思いは本能寺で結実か。信長が怖くて表立っては物申せず帰った後に供出した宝物を返しちゃえばいいとピュア将軍。その裏で悪代官摂津晴門が大儲け。

第三十回「朝倉義景を討て」
お天道様の次に偉い帝に褒められ勅命まで頂き得意満面の信長にとって利用価値は下がる一方なのに駒とお忍び&蛍デート中の将軍様。 「太平記」で武士による政治を目指し血族の争いまで繰り広げた足利家と幕府が容易く手放す権力。パーソナルスペースを侵しに来る秀吉とへうげもの の久秀。

第三十一回「逃げよ信長」 演出 一色隆司
3英傑揃い踏み回。戦のない世を切望する麒麟を連れて来る男・家康。敗戦の屈辱・帝の期待を裏切る辛さ・裏切られた怒り・焦りを一人で治めて逃亡を告げる信長。妹を犠牲にして得た命の使いどころを心得ている秀吉。戦をやめるために戦をしなければならないジレンマに改めて気づく光秀。

第三十二回「反撃の二百挺」
アヴァンタイトルはかつてピュア兄弟のように心を通わせたが今は腹に一物ある同志の義昭と信長。直球勝負の藤吉郎に対し茶会で順慶に引き合わせ遠回しに光秀の願いを叶えるいかにも商人らしいスマート宗久。蝶、蟻、ムカデ、トンボと戦国の昆虫博士の義昭。強大な敵信玄に立ち向かう家康。

第三十三回「比叡山に棲(す)む魔物」 演出 一色隆司
最澄が既存仏教に異を唱え始まった天台宗の比叡山延暦寺も時経りて古き悪しきものとなり排除される生生流転。一声言えば武将が和睦してくれる時代が終わった事に気づかずキレる将軍と信長の亀裂は摂津晴門の画策により深まり(右からのlighting最高)。弟のコンプレックスをわかりすぎる兄帝。

死んだ虫を悼む心は持っていてもなぜその虫が死んだかに思い至らない公方様は戦が終わらず十兵衛が死ぬことを憂う心は持っていてもなぜ戦が膠着状態にあるかに思いが至らない。そして思いが至らない故に今回松永久秀を失ってしまう。既に信長も。

「太平記」で悪役はフランキー堺演じる長崎円喜に任せ退廃美の中滅びゆく実権なき執権北条高時を演じた 片岡鶴太郎 さんが時経りて 「麒麟がくる」 で海千山千の悪役摂津晴門を演じているのは感無量。そしてやはり実権なき将軍様が側にいる。

第三十四回「焼討ちの代償」
アヴァンタイトルで“次は皆殺しに”と詰めの甘い光秀に念押しした後の信長満面の笑顔。荒れ果てた御所を尻目に金を集めもう一人の帝の如く振る舞う弟を排除するため孫悟空を掌で転がす釈迦の如く信長を操ったリアリストにして策士の帝。十兵衛と将軍に甲斐の虎まで巻き込まれる兄弟喧嘩。

第三十五回「義昭、まよいの中で」 演出 大原拓
傷を負っても将軍の元にかけつける光秀を見てやっと古き者との決別を決断する義昭。3年前は共に賊から身を隠し同じ未来を見ていた光秀と義昭はこの先の未来を描けない。帝に寄り添いながら最終的には決別した「太平記」 の尊氏と将軍に寄り添いながら最終的には決別した光秀。

「死にたくない」から将軍にもなりたくないと出自から逃げてきた義昭が駒に「殺してくれ」と頼むくらいに追い詰められていた。信長に頼っておきながら他の武将を頼る頼りない将軍という描かれ方が多かったが今回は味方を求めて幕府で孤立する将軍にスポットが当たっていた。

第三十六話「訣別」 演出一色隆司
生き永らえる事、人を救う事、かつての都を取り戻す事、かつて語り合った事全てより信長を倒すことを優先させる将軍と決別する光秀。こののち再度信長との板挟みに立たされる光秀。その相手は今日会ったあの人。左遷される運命を知っているかのような信盛とこの頃から藤吉郎と不仲の勝家。

第三十七回「信長公と蘭奢待(らんじゃたい)」
孤立した将軍を捉え「我らの世が来た」と迷いもなく言い放つ百姓出身の秀吉。裸足の由緒正しき将軍家の末裔に頭を垂れ膝を折り礼を尽くす光秀。二人が同じ世を戴くとはとても思えないアヴァンタイトル。

かつて父信秀に褒められたくて松平広忠の首をぽいと投げ出したように蘭奢待を帝にくれてやる信長。そしていずれも喜ばれず。若き頃より自分の値打ちを目に見える形で欲しがる信長を描いてきたからこそ繋がる。数多の大名を御簾の奥で操る魔性の帝と主君でなく“家臣”の器を説かれる光秀。

今年は5人以上の会食NGに伴い?浅井・朝倉攻めで必ずといっていいほど登場する首を薄濃にして正月の酒席に供する場面がなくその代わりに飛び切りキュートな景鏡の寝返り顔が登場。 「太平記 」佐々木道誉の軽やかな「寝返り致す!」を思い出す。

第三十八回「丹波攻略命令」
夏を盛りと鳴き続けることしかできない蝉と生まれ変わっても信長に仕えることができない三淵藤英が夏の最中に散るアヴァンタイトル。彼に花を習う光秀の娘たまもまた夏の最中に燃え盛る炎の中壮絶な最期を遂げる。夏で結ばれた運命の二人はまだそれを知らない。
光秀に甘い金平糖を与えながら小さな斎藤利三返還と大きな丹波攻略の苦い命令を下す信長。一族郎党に笑われた第六天魔王コスプレだが「ハセヒロ 信長ありかも」と意を強くした視聴者は多いはず。譲位を働きかけ操りやすい誠仁に信長が接近するに至り遂に御簾の中から光秀を呼ばせる帝。

年末で特報が流れました。
「わしは、寝返る」「寝返るのだけはやめて頂きたい、どうかこの通りだ」の瞬時返しのコントめいたやり取りから「そうはいかんのだ」でがらっとシェイクスピア風の王の嘆きに変わる。この回は吉田鋼太郎 劇場になる予感。西周幽王の笑わぬ寵妃褒姒が笑った場面を想起させる十兵衛の笑い。

第三十九回「本願寺を叩け」
神仏(帝も)恐るるに足らずと弾丸の前に飛び出す信長と病快癒を願いお百度を踏み鳴弦する明智家。妻にちくちくやられる盟友家康も捨て置かれ。
伝統排除の信長が大和守護のみ従来のやり方を重視した事が次の火種に。“あなたこそ麒麟を呼ぶ人”妻に続きこれから何人もが光秀に呪いをかける。

第四十回「松永久秀の平蜘蛛(ひらぐも)」
「なぜ皆わしに背を向ける(前は褒めてくれたのに)」どこまでのぼりつめればいいかわからず高みへ高みへと向かう信長の誰にも理解されぬ孤独。バベルの塔を止めた神に光秀がなるか。器の値打ちは持つ者が決めるが信長に決められたくなかった久秀の誇りと矜持が炎上する吉田鋼太郎ナイト。

初回十兵衛の求めに応じて鉄砲を与えて以来様々な十兵衛のリクエストに応え続けてきた久秀が最後は自分から「これは儂じゃ」とわざわざ前置きした天下の名器を求められもしないのに託す。さてこの器は祝福か呪いか。

第四十一回「月にのぼる者」
アヴァンタイトル光秀や信長が古い権威と切って捨て秀吉に至っては素足で引っ立てた足利将軍に恩顧を感じる者がいる。まさに価値観も混沌の時代。

“そなたこそが持つべき”松永の最期の願いも振り切って名物を捧げ懇懇と持つ人徳について説くも信長はあくまで金銭でしかその価値を計らない。遠くにありて美しき月は身の程知らずの夢を掴もうとした男達の墓場であると帝。帝にとっては天にも昇る信長の安土城は月に昇る梯子に見えるのか。

事実上秀吉と光秀の最期の出会い。次に会う時は敵味方。この時光秀が秀吉をとことんとっちめなかったのは信長にはもう見えていない国のビジョンが辛うじて彼にはあったからなのか。

信長や秀吉からすれば流浪の民時代があっても弟&義弟に毒殺され裏切られたことも腹違いの兄弟が多くて食う物に困ったこともない家族に愛された記憶を持つ光秀は青臭い理想ばかり語る幸せな男。「名器を売って金にする (わざわざの宣言は嫌がらせだが)」は見方を変えれば戦費を貧民救済に使った義昭と同じかも。

「太平記 」で室町時代の始まりを描き「麒麟がくる 」で室町幕府の終焉を描く。長い長いロングパスだったのか。「太平記」最終回も実弟を毒殺して義満の建てる金閣寺の幻を見ながら尊氏が息絶えるという美しきものと残酷が共存する世界だった。ならば 「麒麟がくる」も麒麟を見たと思った瞬間に光秀が竹槍でぶっ刺されるのか。本能寺の変の信長の笑いは誰を笑ったものか。光秀か、自分か。

第四十二回「離れゆく心」
アヴァンタイトル荒木村重詰問篇は容疑者を落としに来た恫喝刑事と温情刑事のコンビみたいな光秀と秀吉。そしてこれからナントカ官兵衛の受難が始まる。全ての原因の元へ向かう十兵衛の首尾やいかに。

「なぜこうなる」思う事は同じながらこれだけは変わらないと思っていた太い絆が断ち切られる。これまで丁寧に描かれてきた光秀に臨機応変対応能力(秀吉なら「褒めておられました」とか言いそう)がない事が肝心な所で出てしまう。上機嫌、哀願、恫喝、諦念へと目まぐるしく変わる信長の感情。

ずっと見ていましたが確かに一瞬上様可哀想モードになり「あんなに必死なんだから何か適当なこと言ってやれよ十兵衛」と思った。

実澄と昵懇である事を明かし「少人数でいる時を狙えば信長も殺せる」と本能寺の変を予見した方法を囁く確信犯家康。「十兵衛と一緒なら“麒麟”を呼べるやも」というキーワードを囁く公方様。

「麒麟が来る大きな国を作るには古い秩序を壊す そのためには戦も必要」最終目的は同じでも、今まで葛藤し続けてきた十兵衛と「従わねば殺す」白黒はっきりつけ葛藤とは無縁だった信長の根本的なそして決定的な違い(今まで表面化しなかった)が決定的場面で浮上して本能寺に向かう仕掛け。

第四十三回「闇に光る樹」 演出 一色隆司
光秀が上から下りて来る巨人を止めんと豆の木を切り倒したジャックみたいだ。

麒麟を呼びそうな人なら誰の所にも行く十兵衛と二人で安土城の天守閣に登り「これが大きな国ぞ」と宣言し褒めて欲しい信長。行きつく相手を次々排除しやっと自分の所に戻ってきてくれたと思ったら自分を殺す為だった。切ない本能寺。切ない信長。それでも自分に向き合ってくれたと喜ぶか。

アヴァンタイトル浅井朝倉の薄濃がなかったと思ったらこんなところで首の塩漬け。領土も命も安んじると約束して送り出した光秀の驚きたるや。細かいことに拘らないようでいて部下の行状を査定している信長。ああいう風に叱られても茶化してしまえるところが秀吉。

帰蝶にモンスターを作ったフランケンシュタイン博士呼ばわりされる十兵衛。家康には笑顔を向け親しく会話するのになぜ自分には逆らい嘘をつくか。家康の前で光秀を酷い目にあわせれば振り向くのか。嫉妬と焦り以外の何物でもない信長の一撃が遂に光秀に夢の木を切らせる。

義昭を頂き室町幕府の復権を図り光秀が起こした乱が武士嫌いの秀吉の世を招き幕府復活の芽を完全に摘む皮肉。今度の本能寺で乱心でも気の迷いでもなくはっきりと敵として信長を名指しするシーンは長良川の戦いではっきりと敵の名を口にしたシーンに呼応する。

最終回黒田官兵衛役に濱田岳さん。有岡城に監禁されていたナントカ官兵衛ではなく顔があった!1回だけなのに豪華出演。「殿、武運が巡ってまいりましたぞ」の決め台詞と共に超高速中国大返しを共にするのはこの人か。

本能寺の変スペシャル でちょっと余計に見せてくれた予告。あることを知りにやりと笑う秀吉。「やはり十兵衛か」笑いながら涙を浮かべ戦う染谷信長。「明智が者と見え申候」と言われた時の愛憎ないまぜの表情をきっと対する光秀も浮かべているに違いない。きっと涙は流さないだろうが。

直前の土スタに満を持して長谷川さん出演。
本木さんの言葉は大河主演を経験したからのこれまた滲み出てくる言葉で聞いている 長谷川博己 さんも感じ入っていたような。信長は自分の半身という言葉を聞いて 萩尾望都 さんの漫画「半身」「愛よりももっと深く愛していたよ おまえを」の一連の台詞を思い出した。

最終回「本能寺の変」 演出 大原拓 一色隆司
信長から十兵衛への台詞「そなたがわしを変えた」に「おっさんずラブ 」部長の「お前が俺をシンデレラにしたんだ」をなぜか思い出す。

脅威的な武器として登場した鉄砲が最終回で信長の諦めを誘う。なぜ変わったと責める光秀。なぜ変わってくれないと責める信長。朝日と共に現れた信長が朝日を見ずに散っていく。まばたきもせず燃える本能寺を見る光秀はどう見ても恨み骨髄ではなく最も愛しいものを失う悲しみに満ちている。

キャストが発表されるのでてっきり「をを!ならあの台詞を言うんだ!」と思わせておいて製作陣の壮大なフェイクでしたね。その事によって秀吉の狡猾さが前面に押し出てくるという。そういえば秀吉は基本的に武士はキライだったのだ。

従来の信長はほぼ「志半ばで討たれるから可哀想」だったが本作では「なるべくしてなった暴君の暴走と孤独」が人々の哀れを誘ったのでは。自分を認めない父の代わりに道三、愛さない母の代わりに帰蝶、毒殺を試みた弟の代わりに頼れる兄光秀という疑似家族を得たのに彼等を次々と失う。

これまで「不敵に笑う信長」「怒りに我を忘れる信長」は何度となくドラマで見てきたが確かに涙を流す信長を見た記憶はない。そしてこれだけ泣きながら嬉し涙が一つもない(最期は微妙かも)のも信長の信長たる所以。

推し麒麟と言う企画があったので書いちゃいました。

第1話でどれだけ敵を倒せば平和が訪れるのかと問いながら結局戦に身を投じ続けた十兵衛、温和な僧侶から信長憎しに転じる義昭、鉄砲抑止力説を唱えた松永久秀、大きな国の夢を託した斎藤道三、矛盾に満ちた登場人物の心の中に確かにいた、そしてまたいつかどこかへ去っていった麒麟を推す。


大河ドラマ 麒麟がくる 完全版 第壱集 ブルーレイ BOX【Blu-ray】 [ 長谷川博己 ]​​楽天ブックス


大河ドラマ 麒麟がくる 完全版 第弐集 ブルーレイ BOX【Blu-ray】 [ 谷原章介 ]​​楽天ブックス


大河ドラマ麒麟がくる 完全版 第参集 ブルーレイ BOX【Blu-ray】 [ 長谷川博己 ]​​楽天ブックス






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  July 12, 2021 07:12:01 PM
コメント(0) | コメントを書く


PR


© Rakuten Group, Inc.