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カテゴリ:海外のミステリー&ファンタジー小説
みなさん、こんばんは。作家のジョン・ル・カレが亡くなりましたね。
今日はバーカーの3猿シリーズを紹介します。 嗤う猿 The Fifth to Die J・D・バーカー ハーパーBOOKS 前作で殺される相手にも後ろ暗い所があったため、やや義賊的な扱いをされたビショップと、彼の仲間ではないかと疑われたパーカー。動機はわかっても、ターゲットを簡単に特定できないのがミソで、犠牲者が現れて初めて捜査官は因縁を辿るのでどうしても一歩遅れを取る。今回パーカーが疑われたために、捜査チーム達と別行動になる。行動範囲が広がって捜査を進めやすいかと思いきや、彼が日記を隠していたり、全てを明かしていなかったがために遅々として進まず犠牲者も出る。 本編はあれほど饒舌だったビショップの日記が全704頁中448頁になるまで登場しない。そのため彼の行動原理が読めず、巷では四猿の犯行と疑われている事件すら全くのフェイクではないかという可能性も芽生える。なぜなら、途中から登場する少女誘拐犯は、明らかにビショップと外見が異なるし、拘るポイントも違う。右往左往する捜査陣を尻目に、神の視点を持つ読者だけがもどかしい思いを抱くことに。それにしても「Aと思わせて実はB」って第一作と同じなのに、まんまとやられてしまった。今回気になる所としては、ポーターが一緒にビショップを追う相手に「自分には記憶の欠落がある」と言い出した事だ。えっ絶対の信頼を置いていい相手が実は信頼できない主人公?邦題通り四猿が賢すぎて、今までの所やられっ放し。鬱屈感は最終巻で晴れるのか? 嗤う猿 (ハーパーBOOKS 133) [ J・D・バーカー ]楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
March 1, 2021 12:00:23 AM
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