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カテゴリ:海外のミステリー&ファンタジー小説
みなさんこんばんは。多部未華子ちゃんがおめでたですね。めでたいめでたい。
今日から2日間怪談集を紹介します。 フランス怪談集 日影丈吉 編集 河出文庫 恨みを抱いて現れる幽霊のパターンといえば、日本では女性が圧倒的に多い。フランスの怪談を集めた本編でも女性の幽霊が多いが、その動機は異なるようだ。 66歳になった司祭が今でも活き活きと恋バナするのがいかにもおフランスな『死霊の恋La morte amoureuse』(ゴーチェ/著田辺貞之助/訳)。生まれた時から神に仕えることだけを考えてきた純粋培養の男性ロミュオーは、一目見た時からクラリモンドという女性の事が忘れられなくなる。彼女は「もしあなたが私のものになるなら神様よりも幸せにしてあげましょう」と甘言を弄して誘惑にかかる。一方師のセラピオンは堕落に向かう弟子を必死で引き留めようとする。若者VS女性VS師の対決が日本の怪談の「牡丹燈籠」のようだ。 『イールのヴィーナスLa Venus d’Ille』( メリメ/著杉捷夫/訳)も女性の執着に男性が文字通りぎゅうぎゅう締め付けられる話。とある家で美しい女性の彫刻が発掘される。その家の若者アルフォンスは結婚式を控えていたが、ある日邪魔になって彫刻に指輪をはめてしまい取れなくなる。これだけで済めばまだいいものを、更に一段階恐ろしいことが待っている。さあ、何が起こったと? 『深紅のカーテンLe rideau cramoisi』(ドールヴィイ/著 秋山和夫/訳)もまた19世紀のダンディと言われるほどの伊達男ド・ブラッサール子爵(念のいったことで仮名になっている)に取り憑いた女性の物語だ。フランスの話は結構艶めいた内容が多いが、こちらも夜ごと熱い夜を過ごしていた女性がふとしたはずみで死んでしまう。子爵の経歴を守るためにその死は秘密とされてしまうが、三十五年経ってもダンディを悩ませる出来事が起こる。フランスの女性は恨みというより執着で相手の前に現れるようだ。 そんな中で「これは幽霊?」と悩ましい男性版怪談がこれ。『壁をぬける男Le passe-muraille』(エーメ/著 山崎庸一郎/訳)。タイトルが思いっきりネタバレになっているが、つまりは突然そういう事ができるようになった男性デュティユールが主人公。できるようになれば考える事は同じだが、次第に自己顕示欲が出てきたデュティユールは行動が大胆になって来る。しかしそんな彼にも思わぬしっぺ返しが待っていた。この物語の感想は一言「アホや」。 他『魔法の手La Main enchantee』(ネルヴァル/著入沢康夫/訳)『木乃伊つくる女Les Enbaumeuses」(シュオッブ/著日影丈吉/訳)『水いろの目Les yeux d’eau」(ウルモン/著堀口大学/訳)『聖母の保証La Caution』(フランス/著日影丈吉/訳)『或る精神異常者』(ルヴェル/著田中早苗/訳)「死の鍵Les Clefs de la Mort』(グリーン/著 日影丈吉/訳『死の劇場Marbre』(マンディアルグ/著渋沢竜彦/訳)『代書人L’ecrivain public』(ゲルドロード/著 酒井三喜/訳)収録。 フランス怪談集 (河出文庫) [ 日影 丈吉 ]楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
March 12, 2021 12:00:21 AM
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