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みなさん、こんばんは。昨日は東北地方で大きな地震がありましたね。
映画​アラビアの女王 愛と宿命の日々​を見ました。

アラビアの女王 愛と宿命の日々
Queen of the Desert

出演
ニコール・キッドマン　ジェームズ・フランコ　ダニエル・ルイス　ロバート・パティンソン

監督＆脚本
ヴェルナー・ヘルツォーク

　　20世紀初頭、ひとりの女性が英国を旅立ち、アラビアの地へ向かおうとしていた。彼女は英国鉄鋼王の家庭に生まれ社交界にデビュー、オックスフォード大学を卒業した貴婦人ガートルード・ベル。自由なトラベラーであり、考古学者であり、諜報員となったベルは、やがて“イラク建国の母”と称されるほどにアラビアの地に根付き、情熱を注いでいくのだった。望んでも叶わない2度の悲恋、アラビアのロレンスとの出会い、度重なる困難。それらが彼女のこころを嵐のように翻弄し大きな傷跡を残したとしても、約束の地こそが、彼女の大いなる生命の源となっていく。やがて時代は大きなうねりとともに転換し、彼女はその渦の中心の存在となっていくのだった。

　20世紀初頭、イラクとヨルダン両国の国境線を引いてイラク建国の立役者となり、“砂漠の女王”と呼ばれたイギリス人女性ガートルード・ベルの生涯を描いている。第65回ベルリン国際映画祭金熊賞ノミネート。当初キャスティングされていたのはナオミ・ワッツとヘンリー役のジュード・ロウだったが、プロジェクトが遅れたために二人が出演できなくなり、ナオミは親友のニコール・キッドマンを推薦。ヘンリーはフランコに。監督は実際の砂嵐の季節での撮影を望んだが、カメラが砂で痛んでしまうためにそのシーンはわずかであり、砂漠に雪が降った珍しい場面もおさめられている。パティンソンは実際には背が低かったとされるロレンスを演じるのに躊躇いがあった。

　普通砂漠のアラブ民族の戦争の…と来るとアラビアのロレンスが有名だが、今回の映画では彼は脇役だ。恋の相手でもなく、同じく砂漠の民を愛するガートルードの同志的ポジション。二十世紀初頭、いろいろと危なくましてやイスラム教では女性に対する縛りが厳しかっただろうに、部族の有力者の懐に入っていけた実際のガートルードはどんな女性だったのだろう？諜報員までやったなんて深窓のお嬢様の潜在能力が半端ない。恋には破れ続けた彼女だが、イラク建国の母として多くの者に慕われた。一点集中すると回りが見えなくなる一種狂気的なキャラクターを次々と描いてきた曲者ヘルツォーク監督にしては、正統派ヒロインの映画だった。年を取って丸くなった？


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