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July 1, 2021
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みなさん、こんばんは。オリックスの杉本ら3選手、遠征先ホテルに女性3人招き会食し、球団が厳重注意だそうですよ。今日もルース・レンデル作品を紹介します。

求婚する男
Going Wrong
ルース・レンデル
角川文庫

 毎週土曜、午後一時。レオノーラは、かつての恋人である青年実業家ガイ・カランとランチデートをするのが習慣だった。執拗によりを戻そうとするガイを納得させるために、彼女が提案した約束だ。その席で彼女は婚約者がいることを告白する。結婚式は目前に迫っていた。愛の復活を渇望し、彼女が生涯ただ一人の恋人と信じて疑わないガイは、ある一つの計画を思いつく。

 ここまで書くと、ガイは「いわゆるストーカーか」と判断されそうな男だ。望みがないと何度も知らせているのに「必ず彼女は自分と結婚するはずだ」と思い込んでいる彼は、実際レオノーラの家族や恋人からすれば、怖い存在でしかない。

 但し別の視点から見ると、可哀想な男である。終盤近くにガイの恋人セレステが的確に指摘している通り、きっぱりと拒絶する道を取らず、最後はだまし討ちのような形で結婚するレオノーラにも非はある。職業こそ怪しくても美形で金持ちの取り巻きを手放したくない本音を隠し、餌を与えられるだけで満足している忠犬のようにガイに接する彼女こそ悪女だ。そばにセレステのようないい女性がいるのに、青い鳥に気付くのがあまりにも遅すぎたガイがどうなるかは読んだ人のみぞ知る。


【中古】 求婚する男 / ルース レンデル, 羽田 詩津子 / 角川書店 [文庫]【宅配便出荷】​​もったいない本舗 おまとめ店

 毎週土曜、午後一時。レオノーラは、かつての恋人である青年実業家ガイ・カランとランチデートをするのが習慣だった。執拗によりを戻そうとするガイを納得させるために、彼女が提案した約束だ。その席で彼女は婚約者がいることを告白する。結婚式は目前に迫っていた。愛の復活を渇望し、彼女が生涯ただ一人の恋人と信じて疑わないガイは、ある一つの計画を思いつく。

 ここまで書くと、ガイは「いわゆるストーカーか」と判断されそうな男だ。望みがないと何度も知らせているのに「必ず彼女は自分と結婚するはずだ」と思い込んでいる彼は、実際レオノーラの家族や恋人からすれば、怖い存在でしかない。

 但し別の視点から見ると、可哀想な男である。終盤近くにガイの恋人セレステが的確に指摘している通り、きっぱりと拒絶する道を取らず、最後はだまし討ちのような形で結婚するレオノーラにも非はある。職業こそ怪しくても美形で金持ちの取り巻きを手放したくない本音を隠し、餌を与えられるだけで満足している忠犬のようにガイに接する彼女こそ悪女だ。そばにセレステのようないい女性がいるのに、青い鳥に気付くのがあまりにも遅すぎたガイがどうなるかは読んだ人のみぞ知る。





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最終更新日  July 1, 2021 12:00:21 AM
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