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みなさん、こんばんは。ものがバブルだけにいっぱい穴が出てきてますね、オリンピックの感染防止対策。
昨日に引き続きジェシー・ジェームズ兄弟の映画を紹介します。

地獄への逆襲
THE RETURN OF FRANK JAMES

監督
フリッツ・ラング

出演
タイロン・パワー　ヘンリー・フォンダ　ジーン・ティアニー　ジョン・キャラダイン

「地獄への道」の続編。「地獄への道」ラスト、額を直していたジェシーを後ろから、かつての仲間フォード兄弟が撃った場面から映画は始まる。

　ジェシーの兄のフランクは、名前を変え農夫として堅気になって、強盗団の仲間の忘れ形見であるクレムと暮らしていた。弟ジェシーが裏切りによって背中から撃たれた事を知っても、法が兄弟を裁くだろうと思っていた。ところが二人が知事の恩赦で釈放されたと知り、仇を討つため再び無法の世界へと足を踏み入れていく。

　史実ではフランクはジェシーの死後半年後に州知事の下へ自首し、以降は平穏な生活を送った。本編でも自首するシーンはあるが、彼の決心を促したのが、捕まったのが兄弟を支援してくれていたピンキーだったことと、これがデビュー作だったジーン・ティアニー演じる可愛らしい新聞記者エレノアの正論「教えて。無実の人を救うよりも人を殺すことの方が大事なの？Tell me, is it more important for you to kill a man than to save an innocent one.」である。まあここは映画ならではの脚色だろう。映画としてはエレノアとフランクのラブラインを色濃く出していない。まあちょっと年が離れていて恋愛が成立するとは考えづらい。

　フランクの裁判が開かれるが、弁護を引き受けるのは「地獄への道」に続いて登板のコッブ少佐。北部優遇の政府に不満を抱いており、厳しい社説を書いているシーンが前回も登場したが、今回も同様。戦争に勝ち裕福だった北部に対して南部の人達が、フランク達南軍の生き残りにより同情的であった様子がフランクの裁判でも鮮明に描かれる。少佐と判事が戦場で上司部下の関係だった事が分り、この部分だけはコメディ色が強い。まあ結局は裁判ではなく銃で決着が着けられるのは、その方が映画としてより盛り上がるからだ。


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