映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。開会式でショーの演出担当を務める元お笑い芸人の小林賢太郎さんも過去にユダヤ人大量虐殺を題材にしていたとみられるコントの動画が拡散し、辞退していますね。今日から2日間マレーネ・ディートリッヒ出演作品を紹介します。

大雷雨
Manpower

出演
ジョージ・ラフト　マレーネ・ディートリッヒ　エドワード・G・ロビンソン

監督
ラウール・ウォルシュ
　
　ハンクとジョニイはカリフォルニアの電力会社に勤める保線工夫で、大の仲良しであった。ある時、嵐のために年老いた工夫が殉職して、主任のハンクは先ず犠牲者の娘フェイに事故を知らせに出かけ、その美しさにうたれた。ジョニイもたえずフェイにつきまとってはいたものの、ハンクの執心はついに彼女を射落とし、2人は結婚することになった。修繕作業で負傷したジョニイは、ハンクの家で静養することとなり、フェイと毎日顔を合わせなければならなかった。ハンクに対して良い妻になろうとつとめていたフェイも、若いジョニイの情愛には心ほぐれ、ついに2人は恋におちる。

　冒頭で感電したハンクが失神している時になぜか腰をマッサージ。これって当時としては正しい？男の職場で長年働いていたので友情の絆は固かったが若い魅力的な女性の登場で脆くも崩れていくというのが皮肉。最初から「君が愛していなくてもいい　俺が二倍愛するから」と言っていたハンクもさすがに結婚までしてくれれば何らかの変化を期待する。大体最初からフェイはジョニィの方が好きだったのに、彼は結婚は止めろと言ったり何かと救ってくれるのに決定的な言葉はくれない罪な男。若いフェイはともかくある程度年配のハンクにしては結婚自体が浅はかな決断だった。まあそれだけフェイが魅力的だったということか。ただ、これって結局は年相応のカップルが結ばれてめでたしめでたしというエンディングになるのは、何だか教訓めいているな。本編では若い娘役のディートリッヒだが実は40代。

　当初ハンフリー・ボガードがハンク役にオファーされていたが、ジョージ・ラフトがそのキャスティングを嫌ったため現在の配役に。ジョージはこの役を演じるために『マルタの鷹』のサム・スペード役を断っていた。不思議な縁。

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