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映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

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August 23, 2021
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みなさんこんばんは。東急は東京・渋谷にある東急百貨店の本店を2023年の春以降に解体するそうです。さみしいですね。今日は家康の比較的知られていない息子について書かれた小説を紹介します。

越前宰相秀康
梓澤 要
文藝春秋

山田風太郎作品『摸牌試合』『羅妖の秀康』には、本篇の主人公・結城秀康が登場する。彼は、信康に次ぐ家康の次男であるにも関わらず、魚のギギに似ているという理由で父から嫌われて、梅毒のために鼻がもげて若死にした。本年の大河ドラマでも、優秀そうな秀忠に比べて容姿も資質も劣っていると家康から見られているシーンが見られた。何とも冴えない人生であるが、同じ人物が、梓澤さんの手を借りると、苦境にめげず、母の愛に包まれて北国を治めた名宰相に生まれ変わる。

 彼の実母・お万の方は、築山殿の吝気を恐れて重臣・本多家に預けられる。しかし本作では、築山殿とお万の間柄はそう険悪ではなかった風に描かれている。というより、お万自体が敵をつくるような性格設定になっていない。家康と秀康の対面がなかなか為らず、信康の進言により実現したのは史実の通りであるが、その事からも、信康の実母とも、そう険悪ではなかったのではないか、というのだ。新たな視点から描かれた秀康もまた、恐れを知らぬ武将として描かれる。「醜かったから疎まれた」のではなく、「実力がありすぎたから家康が恐れ、敢えて後継から外した」というのだ。じっさい、秀康の豪放磊落ぶりを示す逸話は存在する。秀康が家康と伏見城で相撲観戦していたとき、観客が熱狂して興奮状態になり騒ぎ始めた。すると秀康は観客席から立ち上がって観客を睨みつけた。その威厳に観客の誰もが驚き、騒ぎは一瞬で静まったと言われている。この秀康の威厳には家康も驚き「今日の見物ある中に、三河守(秀康)が威厳驚きたり」と述べたという。歴史は常に強者の記録のみを重んじるが、排除された逸話の中に、強者が恐れた本当のつわものの姿が隠されているのではないか。父との確執に悩みながらも家族や民を愛した、越前宰相秀康も、そうしたつわものの一人と言えよう。


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最終更新日  August 23, 2021 12:00:19 AM
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