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みなさん、こんばんは。ウクライナのゼレンスキー大統領と当局は現地時間11日、同国南東部メリトポリの市長がロシア兵に拘束されたそうです。今日もチャールズ・ロートン主演映画を紹介します。

レンブラント描かれた人生
REMBRANDT

監督
アレキサンダー・コルダ

出演
チャールズ・ロートン　エルザ・ランチェスター

　十七世紀の始め、オランダが世界の強国の一つだった頃は、画家レンブラントが名声と富の絶頂にあった頃だった。愛妻サスキアは彼にとってあらゆる霊感の泉であり、彼の製作意欲を次々と駆り立てていた。しかし、常に夫のモデルになっていたサスキアは健康を損ない、息子ティトゥスを残したまま死んで行った。レンブラントが市民軍に肖像画を依頼されて描き上げた大作「夜の護り」は、彼の全く新しい意図が人々に理解されず暗い画として人々の嘲りを買った。彼の周りにいるのは、家政を一手で切り廻しティトゥスを育て、彼に献身的に仕える家政婦のゲールチエと、彼を尊敬するファブリチウス。10年後、レンブラントは債権者に追われ家まで失う境となった。一度故郷に引っ込むものの、再びアムステルダムに出てきたレンブラントは、女中ヘンドリッキエに新たなる霊感を見出した。しかし彼女に嫉妬したゲールチエは二人の関係を訴える。

　以前レンブラントが主人公の映画（主演クラウス・マリア・ブランダウアー『レンブラントへの贈り物』）を見ているが、大体彼の人物評は同じだ。世俗の成功に興味がなく、そのために始終貧乏。最初の妻が資産家の娘だったために好きに絵を書けていたが、彼の画風が当世風でないと受けず、極貧に。傍で世話してくれる女性に片っ端から手を出すがサスキアの遺言状を盾に結婚しない。つまりはずるい男でもある。にも拘わらず女たちは彼を放ってはおけない。あとまあ、画家は口説きが何気にうまい。

　ヘンドリッキエをモデルにスカウトする時の台詞がこれ。
「You musn't be frightened if I look at you. I'm not looking at you as a... man looks. I'm a painter... painters have a different way of looking at things, you - you must imagine that I'm looking at you in the same way as the water with which you wash yourself or the air you move in or the light that shines on you. 私があなたを見ても、恐れることはない。私はあなたを...男として見ていない。私は画家だ...画家は物事を見る方法が異なる、私はあなたを自分自身を洗う水やあなたが移動する空気やあなたを照らす光として見ている」といいながら長時間じーっと見つめる。そりゃあ落ちるだろう。

　今でこそドラマティックともいえる画風は特徴的で、彼にしか描けない絵だが、孤高の天才は常に時代の先を行き過ぎてしまうものなのかもしれない。



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