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March 18, 2022
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みなさんこんばんは。昨日の地震怖かったですね。
今日はヴィクトリア朝を舞台にしたミステリを紹介します。

テムズ川の娘
Once Upon A River
ダイアン ・セッターフィールド
小学館

​ある冬至の夜、テムズ川沿いのちいさな村ラドコットにある酒場兼宿屋〈白鳥亭(ザ・スワン)〉では常連客たちがいつものように酒と物語に興じていた。すると突然ドアが開け放たれ、顔に重傷を負い、女の子の人形を抱えた大男が現れる。人形に見えていたのは、実は少女の死体だということが判明するが、少女はその日のうちに息を吹き返す。この奇跡が近隣の村にまで広まると、少女は自分の家族だと主張する3つの家族が現れる。少女は誰なのか? どこから来たのか? あの晩、少女に何が起きたのか? 謎が明らかになるにつれ、それぞれの家族の抱える秘密が複雑に絡み合う。

 イギリス19世紀、ヴィクトリア朝。ヴィクトリア女王のもとこの上なく国家は繁栄していくのに、全ての国民に富の分配がなされてない不公平を包含していたいびつな時代でもある。現代ならSNSで瞬く間に広がる“死んだと思っていた少女が生き返った”知らせが人々の口伝えに広まってゆく様子が、まさに物語が作られていく過程を見るようで面白い。イギリスの新聞はというとまだ大衆紙が出てきたくらいで、文字が読めない庶民は人が語ることを聞いてまた次の人へ、そして第三者に…と伝わるうちには話に尾鰭が散々ついて、もとの話とは似ても似つかぬものになっていく。しかし本作ではこの人づての情報の伝播がむしろいい方向で捉えられ、少女を身内と思った人たちが集まってくる契機にもなっている。チャールズ・ダーウィンの『種の起源』が発表されロンドン万博など近代化に向かっていく一方で、未だ犯人が見つかっていない切り裂きジャック事件が起こっていた英国。京極夏彦作品では“まだ不思議が許されていた江戸時代”“文明開化で怪が表に出てこられなくなった明治”ときっぱり分けられているが、本作は科学と言い伝えが混然一体としていた英国だからこそ生きるストーリーになっている。物語は科学がちがちだと想像力を膨らませる余裕がないかもしれない。
 
『13番目の物語』の著者ダイアン・セッターフィールドの2番目の著作。もっと日本に入ってきて欲しい。ストーリーテラーといっていい作家だ。そして物語るのがとても好きなのだという事がよくわかる。もっと日本に著作が入ってきて欲しいが寡作のようだ。


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最終更新日  May 2, 2023 12:19:33 AM
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