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みなさん、こんばんは。イギリスのトラス首相は20日、辞任の意向を表明しました。トラス氏はジョンソン前首相の辞任を受けた保守党党首選で勝利し、9月6日に就任したばかりでした。今日もジョン・キューザック出演作を紹介します。

今回は脇役だからなのかいい人の役です。

ブラッド・ジャスティス
River Runs Red

出演
ジョン・キューザック　タイ・ディッグス　ルーク・ヘムズワース

　元警察官で今では判事になったチャールズ。一人息子のCJは警察官に憧れ、警察学校の初日を迎えていたが、警察学校へ向かう途中にパトカーに止められ、免許証を取ろうとバッグに手を伸ばした瞬間、射殺されてしまう。警察による調査の結果、CJが乗っていた車内から拳銃と覚せい剤が見つかり、警察側の正当防衛が実証される。調査結果に納得のいかないチャールズは警官時代の同僚ホレスと共に独自に調査を始めるが、ある警察官の証拠偽装や不正行為、暴力行為などの疑いが浮上するのだった。チャールズは正義のため、息子の無念を晴らすため、拳銃を片手に復讐を誓うのだった。

　黒人ながら初の判事になって、妻は優秀な警官。正義感の強い両親を見習って警官を目指した優秀な息子を持ち、幸せいっぱいのチャールズ・コールマンの幸せがあっという間に崩れていく様が冒頭描かれる。　「書類を出そうとした息子を、“銃を持っている”と思って間違って警官が撃ってしまう」だけでも悲劇なのに、自分の罪を隠すために警官が息子に銃を持たせる偽装で、社会的制裁まで受けてしまう。どんなに相手が好青年でも、相手が黒人だからこういう事をやってしまうのだろう。チャールズにとって悲劇だったのは、警官が所属する警察組織どころか、同じ黒人である市長も隠蔽をうのみにし、形ばかりの慰謝料で事を収めようとしたことだ。そもそもの始まりで、「銃を持っている」と疑ったとしても、威嚇するだけで済んだはずだ。躊躇わず撃ってしまったのは一方の警官ロリーが以前同様の事件を起こしていたからで、前回の事件でロリーに対する内務調査を進めておくべきだった。そうすれば今回の事件は防げたのに。どんなに相手が悪党でも、チャールズが個人的に恨みを晴らすのは、報復になる。誰も救われない空しいラストだった。


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