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みなさん、こんばんは。皆既月食見ましたか？今日はホラー映画を紹介します。

バッド・ディシジョン　終わりなき悪夢のはじまり
Bad Samaritan

監督
ディーン・デブリン

出演
デビッド・テナント　ロバート・シーハン

　カメラマン志望の青年ショーンは、デレクと組んで高級レストランの駐車係のバイトをしながら客の車を使って空き巣をしていた。ある日、高級車に乗った男性客ケイルの豪邸に忍び込んだショーンは、そこで猿ぐつわをされて鎖で縛られた女性ケイティを発見する。デレクからケイルが帰宅するとの連絡を受けたショーンはその場を離れるが、後思い直して彼女を救おうと奔走する。ところが監禁犯のケイルは一部始終を把握していた。

　新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2019／カリテ・ファンタスティック！シネマコレクション2019」（19年7月13日～8月9日）上映作品。「ドクター・フー」のデビッド・テナントが怪しい人なんだからこれははまり役。悪事を見つけた側にも負い目があるので、警察にストレートに通報できないのがネック。悪が悪のまま、見過ごしていればいいのに正義感を持ったがために困った羽目に陥る。一見高級レストランに来てもおかしくない身なりのケイルは見た目で信用されているので、ショーンたちをくびにするわ、ショーンの恋人の写真をSNSでばらまくわ、果てはショーンの両親たちを首にするなどじわじわと彼等を窮地に陥れていく。屋敷も監禁専用なので、入るは容易いが出るのは難しい。こういう仕組みを一人でニヤニヤと考えていたのかと想像するだに恐ろしい。こんなのが都会のどこかにいても、さすがに個人の邸宅にはご近所でも入り込めない。恐ろしや恐ろしや。

　警察も億万長者の御曹司ショーンの過去の事件が明らかになるにつれてさすがに「怪しい」と思い始めるが、何せ初動が遅い。更に広大な領地を持っていて、私有地だから無断で入り込めない。つまりは何をやっても咎められないわけで、犯罪隠し放題。なんだよこの無法地帯。

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