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カテゴリ:その他のジャンルの海外小説
みなさんこんばんは。女優のミレーヌ・ドモンジョさんが亡くなりました。オットー・プレミンジャー監督の『悲しみよこんにちは』ではデヴィッド・ニーヴンさんと共演。フランスでは、1960年代の「ファントマ」と近年の「Camping」の両3部作など、コメディー映画への出演で人気を博しました。
今日から2日間モーパッサンを特集します。 今日は小説です。 オルラ/オリーヴ園 モーパッサン傑作選 Le Horla/Le Champs D’oliviers ギイ・ド・モーパッサン 光文社古典新訳文庫 「ラテン語問題La Question du latin」 ラテン語教育に力を入れていることで有名なロビノー学園が、コンクールで優秀な成績を収めてきたのは、自習監督ピグダンの親父のおかげである。彼の個人教授を受けることになった僕は、ピグダン親父にある日煙草を勧める。僕はピグダン親父が近くの店で働く若い洗濯女にどうやら好意を持ったらしいと気づく。キューピッドを買って出た僕の顛末は。やはりモーパッサンというと『脂肪の塊』のイメージが強いが、この作品の軽さときたら。ラスト、ピグダン親父の台詞にはつい頷いてしまう。 「オルラLe Horla」 「五月八日。なんと気持のいい日だろう。(p32)」 と清々しく始まった物語は十二日に熱を出して気が晴れなくなり 「こうした不思議な感化作用は、いったいなにに由来するのだろう?(p34)」 十六日に 「やはりわたしは病気だ。ひどく熱がある。(p35)」 遂に眠れなくなってしまう。 やがて「もうだめだ!だれかがわたしの心を支配して思いのままに操っている(p72)」 と悩み、家にはもう一人いるのではないか」という妄想に取りつかれる。「家にはもう一人いるのではないか」という妄想に取りつかれる。見えない誰かを追い払う方法とは?主人公の一人称語りのため、私の見るもの聞くもの、そして何より思考から読者が逃れられないのがミソ。モーパッサンには珍しくホラーもの。 「離婚Divorce」 公証人が離婚したいと相談に訪れる。彼は「容姿端麗にして、良家の独身女性。誠実なる紳士との結婚を希望。」という広告を見かけて、依頼人があるようなふりをして女性に近づく。なんだかんだのばしているうちに、なるようになった二人(ありがちだ)。しかしうまい話にはやはり裏があって。自身も誠実なる紳士ではなかったので引き分けでは。 「オトー父子Hautot pere et fils」 亡くなる間際に父が息子に「実は私には通う女性がいた。その女性が生活に困らないように何か残してやって欲しい」と頼む。息子は不身持な女性なんかに会いにいくもんかと思っていたが、父の遺言なので仕方がない。ところが会いにいくと思っていたような女性ではなかった。やがて息子は…。内容がわかってみるとえぐい。 「ボワテルBoitelle」 この地方の汚れ仕事を引き受けてきた気のいいボワテルの親父が、実らなかった恋について語る。モーパッサンには珍しく人種差別をテーマに据えている。それにしても「あんな肌じゃ汚れるのでは」とか皆の視線が痛すぎる。 「港Le Port」 マルセイユに戻ってきた船員たちは館に出かけて女性達と楽しもうともくろむ。その女性たちの一人から「セレスタン・デュクロって人、まだ船に乗ってる?」と聞かれた本人は驚く。実はその女性とは。 「オリーヴ園Le Champ d’oliviers」 かつて男爵、今は司祭となっているヴィルボワ神父は、いきなり訪ねて来た息子から行状を洗いざらい聞かされて顔色を変える。彼が下劣なかつての自分の生き写しであり、愛した女性からも受け継いだ悪い性格は、もう現世では変えることはできないと決心したヴィルボワ神父は。憐憫、恐怖、憐みと刻々変わるヴィルボワ神父の心情が丁寧に描かれている。 「あだ花L’Inutile Beaute」 結婚して11年間に7人の子供を産んだマスカレ伯爵夫人はそれでも30歳の美貌を称えられてきた。さぞや夫は愛妻家と思われるが、妊娠させた理由は夫の嫉妬だった。根拠なき夫の嫉妬を止めさせるために妻が採った方法は。妻の最後の台詞を真実と取るか、それともまた嘘だと取るかで意見が分かれそうだ。 オルラ/オリーヴ園 モーパッサン傑作選 (光文社古典新訳文庫) [ モーパッサン ]楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
December 6, 2022 12:00:22 AM
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