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April 5, 2023
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みなさんこんばんは。5年ぶりに春の園遊会が開催されるそうです。今日も韓国文学を紹介します。

他人の家
ソン・ウォンピョン
祥伝社

『他人の家』
彼氏に振られ、職場をクビになり、賃料の値上げによって、今住んでいる部屋からの退去を余儀なくされた、踏んだり蹴ったりのシヨン。部屋探しのアプリで、格安の超優良物件に出会った彼女は即、入居を決める。格安なのには、理由があった。本来二人で暮らすはずの部屋を、四人で違法にルームシェアしていたからだ。優雅な独り暮らしには程遠いものの、そこそこ不自由のない生活を送っていたシヨンだが、ある日、オーナーが急遽、部屋を訪れる。慌てた四人は共同生活の痕跡を消すべく、その場しのぎの模様替えをし、借主の親族のふりをするが。映画『パラサイト 半地下の家族』でも描かれた下には下がいる韓国住宅事情。自前の家を持つことが心の安定に繋がるのは皆わかっているが、なかなか実現できない。希望は出てくるが、その希望に根拠はない。

『四月の雪』
民泊で韓国観光にやってくる外国人マリを泊めようと決意した夫婦だが、マリが来韓予定の当日にキャンセルしてきた。彼女の態度に怒ったものの、言葉の関係でうまく気持ちを伝えられず、マリは再び来韓到着二日前にメールをよこす。前のメールから、ある事情で夫婦の関係は悪化していた。今はとても他人を泊められる状況ではないと切り出そうとするが、アイドルのコンサート目的でやってきたというマリに、言い出すきっかけがつかめない。コンサートに行くというマリを送り出し、二人は久しぶりに街を散歩するが。ぺ・ヨンジュンとソン・イエジン共演映画と同じタイトルだが中身は全然メロドラマっぽくない。“まれびと”マリの登場で、壊れかけた夫婦仲に修復の陰が…などというわかりやすいハッピーエンドにもならない。作中の言葉を使うなら、まさに“どっちつかず”な二人の関係。

『怪物たち』
「父さんを、殺す。今日の、夜。オレたちの手で。」
いや物騒だなどうしたんだよ!そんな文字を見つけてしまったのは、双子の息子の母親。それ以来、二人がどうやって、いつ、父親を殺すのかという思いに取りつかれる。そして予想通り父親が死ぬ。さて、息子が殺したのか?ずっと母親視点で読んでいると、なるほど息子が怪しく見える。しかしふと目を逸らすと、なぜ母親はそんな考えを持つに至ったのか?。さて、おかしいのは母?息子?

『箱の中の男』
他人を助けて身体が不自由になった兄を持つ男は、クリスマスイブに無差別殺人を目撃する。その時確かに自分を押す兄の手を感じながら、微動だにしなかった男は、事件現場で見た表情のない少年と葬儀場で再会し
「もしあの日に戻れるとしたら、何かが違っていたんでしょうか。」
と尋ねられる。この質問者こそが『アーモンド』のユンジェだ。男は兄に同じ質問を投げるが、兄は簡単には答えられないと言う。そしてまた男の前で事件が。自分を犠牲にしても、他人を助けることができるか。誰かの喜びのために、誰かが辛い思いをしてもいいのか。どちらも一言では考えられないし、答えられない。

『アリアドネの庭園』
短編集『私のおばあちゃんへ』収録。

他『文学とは何か』『zip』『開いていない本屋』収録。

それぞれの短編に確かに救いらしきものは見えるが、これを希望と見るかどうかは、コップの中の半分の水を「まだ半分」「もう半分しか」と見る人がいるように、読者によってまちまちかも。



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最終更新日  April 5, 2023 12:00:20 AM
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