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みなさんこんばんは。エンゼルスの本拠地開幕戦で、日本製のカブトを使用した新ホームランセレブレーション（本塁打祝い）が初披露されましたね。今日もロバート・デ・ニーロが出演する映画を紹介します。

グッド・シェパード
The Good Shepherd

監督＆出演
ロバート・デ・ニーロ

脚本
エリック・ロス

出演
マット・デイモン　ビリー・クラダップ　ウィリアム・ハート　ジョー・ペシ　
マイケル・ガンボン　ジョン・タトゥーロ　アレック・ボールドウィン　
アンジェリーナ・ジョリー　ティモシー・ハットン

ベルリン国際映画祭銀熊賞

　第2次大戦前夜のアメリカ東海岸。名門イェール大学のエリート学生だったエドワードは軍からスカウトされCIAの前身である戦略事務局（OSS）の一員として国家の諜報活動に従事していくが。

　映画は1961年キューバ危機の最中。米国の支援を受けた亡命キューバ人組織が、カストロ政権転覆を狙った上陸作戦に失敗。いわゆるピッグス湾事件である。作戦を指揮したエドワードが、一組の男女のピロートークを入手する場面から始まる。この男女は誰？という所から過去に遡り、エドワードがなぜここにいるに至ったかという経緯が明かされる。それはそのままCIA草創期の歴史でもあった。

　エドワードの父は実は自殺だった。幼きエドワードは第一発見者だったが、父の遺書を母親にも隠して燃やしてしまう。幼い頃から、秘密を守ることに適した、徹底的に自分を律することができる性格だったことがわかる。しかしその事は、結果的に職業上本心を家族にも隠し通すこととなり、妻や息子との間に亀裂が生じる原因を作る。自身が父との間に築けなかった絆を、息子とは結ぼうとするものの、CIAに勤めるにはあまりにも柔だった彼と幼少期に強烈なトラウマを背負ったエドワードとは理解しあえず、崩壊の危機に向かう。仕事上ではトップエリート、しかし私生活では決して幸せにはなれなかった神の子羊の末路。エドワードの唯一の趣味が、ボトルに船を押し込むボトルシップ。小さな世界の中での整った船は、エドワードが守ろうとしている世界秩序の比喩でもある。

　監督デビュー作「ブロンクス物語」以来13年ぶりとなる名優ロバート・デ・ニーロによる監督第2作。もともとフランシス・フォード・コッポラ→ジョン・フランケンハイマーが監督予定だったがデ・ニーロの出演が決まった矢先に監督が亡くなりデ・ニーロが監督をやることに。マット・デイモンが演じるエドワード・ウィルソンのキャラクターは、部分的には CIA の防諜活動の創設者であるジェームズ ・ジーザス ・アングルトンに基づく。ロバート・デ・ニーロが演じるビル・サリバン将軍は、ウィリアム・ "ワイルド・ビル" ドノバン将軍に部分的に基づいている。第二次世界大戦中、ドノバンは戦略サービス局 (O.S.S.) の責任者だった。ロバート・デ・ニーロは、主人公エドワード・ウィルソンを演じることに興味を持っていたレオナルド・ディカプリオと契約を結んだ。デ・ニーロは2004 年の秋に映画撮影予定だったが、同時期ディカプリオはマーティン スコセッシのためにディパーテッド (2006) を作っていたため、エドワード役は最終的に、ディパーテッド（2006）でディカプリオの敵役を演じたマット・デイモンに。


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