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May 16, 2023
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みなさんこんばんは。鳥インフルエンザの感染拡大に伴う卵の供給不足や価格高騰など、いわゆる「エッグショック」の影響が外食産業で拡大しているようです。外食大手100社のうち、2023年に入って卵メニューの休止や休売に踏み切り、または表明した企業は、4月5日時点で少なくとも28社に上るそうです。今日もラグナル・ヨナソンの作品を紹介します。

閉じ込められた女 (小学館文庫)
Mistur
ラグナル・ヨナソン

真冬のアイスランド高原地帯。猛吹雪が襲う人里離れた農場に、一人の男が訪ねてくる。農場主の夫妻は、あり得ない天候の下での来訪を不審に思うものの、男を招き入れる。男はレオと名乗り、ハンティング中に仲間とはぐれたと言った。やがて男は、夫婦の隙を見て家の中を探り始めた。真冬にハンティングに来たという男の言い分がそもそもおかしかった。夫のエイーナルが男の荷物を調べると、多額の現金とナイフが見つかる。疑念と怒りを抱いたエイーナルはナイフを手にレオと対峙する。妻のエルラは恐怖にかられて母屋を飛び出し、地下室へと逃げ込んだ。しかし、そこで待っていたのは底知れぬ闇と、永遠に続くかと思われる時間だった。

 その頃、レイキャヴィーク警察の女性警部フルダは、若い女性の失踪事件を追っていた。男優位の警察社会で自分の能力を示す必要があった。一方、娘のディンマがフルダに心を閉ざしている様子なのが気がかりだった。家族の中で、思わぬ悲劇が進んでいた。

 ラグナル・ヨナソンのフルダを主人公にした三部作の完結編。本シリーズはわざと時系列を逆に辿る。クリスマス直前の出来事なので、冬が長く昼間が短いアイスランドの冬の様子が描かれる。外が明るくなるのは11時頃、冬場は次に新聞を目にするまで数か月経つこともある。気晴らしは特別に貸出期間を延長してくれる図書館で借りた本くらい。当日の新聞は雪深い村には配達が難しい。半分陸の孤島と化す。加えて実質的な暗さ=光の射す時間の短さが、閉塞感を強める。

 そんな中の訪問者だから、迎える側は目新しく明るい雰囲気になるはずなのに、エイーナルとエルラの表情は暗いままだ。むしろ訪問者を怖れている。一方訪問者も怪しげな行動を取る。いずれも警戒している中、果たして正義はどちらに?そして“閉じ込められた女”はどこにいるのか?

 フルダの家は「閉じ込められた」ではなく娘が閉じこもった状態にある。実際娘は最後まで読者の前に出てこないまま亡くなってしまう。その現象のみが提示され、原因については明かされない。第一作でずばり書かれているからだ。本作がシリーズ初の場合、気になるのは、フルダが帰宅した時に「“思いがけず”夫が娘の部屋から出てきた」「もっと遅くなると思っていた、と夫が言った」記述である。読者は娘も閉じこもらざるを得なかった、つまり閉じ込められた女の一人だったことがわかる。最後にフルダの夫への気持ちが提示されるが、この決断がフルダにどういう影響を与えたかが第一作に引き継がれる。

 ボーナストラックとしてヨナソンの別シリーズの主人公アリ=ソウルの短編『雪は静かに降りつもる The Silence of the Falling Snow』が収録されている。こちらは一方的に相手が話すのをアリ=ソウルが聞いている形式で、あまり推理力を働かせる余力はない。



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最終更新日  May 16, 2023 12:00:24 AM
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