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みなさん、こんばんは。18日午前、歌舞伎俳優の市川猿之助さんと両親のあわせて3人が、東京・目黒区の自宅で倒れているのが見つかり、父親の市川段四郎さんと母親が死亡しました。猿之助さんは病院への搬送時に意識があり、自宅から遺書とみられるメモが見つかったということで、警視庁は詳しい状況を調べるとともに、両親の死亡の経緯について事情を聴くことにしています。今日から二日間若草物語がらみの作品を紹介します。今日は映画です。映画ストーリー・オブ・マイライフ　わたしの若草物語​​を見ました。

ストーリー・オブ・マイライフ　わたしの若草物語​
Little Women

アカデミー賞衣装デザイン賞

監督
グレタ・ガーウィグ

出演
シアーシャ・ローナン　ジェームズ・ノートン　ティモシー・シャラメ　クリス・クーパー
エマ・ワトソン　ローラ・ダーン　メリル・ストリープ

しっかり者の長女メグ、活発で信念を曲げない次女ジョー、内気で繊細な三女ベス、人懐っこく頑固な末っ子エイミー。女性が表現者として成功することが難しい時代に、ジョーは作家になる夢を一途に追い続けていた。性別によって決められてしまう人生を乗り越えようと、思いを寄せる隣家の青年ローリーからのプロポーズにも応じず、自分が信じる道を突き進むジョーだったが。

　『若草物語』は一冊として、ちゃんと話がまとまっている。貧乏暇なしでお父様はずーっと戦場に行ったきりだが、姉妹の仲はおおむね良い。途中から引っ越してきたローレンス家のローリーとベスに甘いおじい様のおかげで、何か目に見えるものを差し出すことなしに、何気に物的支援が受けられている。ジョーの願いも空しく、ブルックさんの人柄の良さに惹かれたメグは彼との結婚を決意(いやでもジェームズ・ノートンだよ！いいじゃん貧乏でも)。ベスの病気をきっかけにお父様とお母さまが一緒に帰ってきて、ベスも全快。「こんな日々がずっと続いてくれれば」と思う日常で物語は終わる。

　ところが映画はその続きを描く。メグは二人の子持ちとなり、生活に汲々としている。愛さえあれば生きていけるはずが、そうではない現実を見せつけられ、疲れている。ベスは結局亡くなってしまう。そして最悪なのがジョーだ。気難しいマーチ叔母の世話を続けてきたにも関わらず、当てにしていたグランド・ツアーも、そして善き男友達と思っていたローリーも、エイミーにかっさらわれる。直前に
「If he asked me again, I think I would say yes. Do you think he'll ask me again?
もし彼がもう一度プロポ―ズしたらうんと云うわ！また言うと思う？」
マーチ夫人「彼を愛してるの？」「私愛されたいのI care more to be loved. I want to be loved.」「それは愛ではないわねThat is not the same as loving.」
と母親と話していたからなおショック。ただ『若草物語』の時も、一方的にローリーが熱をあげていて、ジョーはかわいい弟扱いだったし、正直、ローリーにはジョーは御せないだろうなぁと思っていた。だから年の離れた男性の方がいいと。原作のベア先生は移民で結構年も離れていたけれど、映画はローリーより年上という設定になっていた。

　映画版エイミーは「私はジョーの代わりじゃいやなの！自分だけを愛してくれなきゃ」という自我の強さや、何よりも子供の頃には張り合っていたジョーの良さを認める大人らしさを身に着けていて「これならローリーの伴侶としていいのでは？」と納得キャラになっていた。それにしても大女優メリル・ストリープが出演していたのにマーチ叔母の存在感が薄い事薄い事。



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