映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさんこんばんは。ウクライナ南部でダムが決壊して大規模な洪水が発生し、被害の状況が少しずつ明らかになっています。ロアルド・ダール原作の映画​魔女がいっぱいを見ました。

魔女がいっぱい
The Witches

出演
アン・ハサウェイ　オクタヴィア・スペンサー　スタンリー・トゥッチ　クリス・ロック

音楽
アラン・シルベストリ

製作＆監督＆脚本
ロバート・ゼメキス

製作＆脚本
ギレルモ・デル・トロ

製作
アルフォンソ・キュアロン

　1960年代、とある豪華ホテルに現れた、おしゃれで上品な美女。しかし、彼女の正体は誰よりも危ない邪悪な大魔女だった。この世に魔女は実在し、世界中に潜んでいる。いつまでも若く、おしゃれが大好きな魔女たちは、人間のふりをして普通の暮らしを送りながら、時々こっそりと人間に邪悪な魔法をかけている。そんな魔女たちの頂点に立つ大魔女が、魔女たちを集め、ある計画をもくろんでいた。そして、ひとりの少年が偶然魔女の集会に紛れ込み、その計画を知ってしまうが。

　「チャーリーとチョコレート工場」で知られる児童文学作家ロアルド・ダールの「魔女がいっぱい」が原作。オリジナルの 1983 年の小説は、舞台がイギリスだったが、映画ではアメリカのアラバマ州が舞台。ところが撮影はほぼイギリスという逆転現象。おばあちゃんを演じたオクタヴィア・スペンサーはアラバマ州出身。アン・ハサウェイはちょうど妊娠中。よくぞアクションをこなしてくれました！耳まで裂けた口の怖い魔女を演じて顔が崩れるのもいとわない彼女は振り切りがすごいな。

　映画のラストにびっくり。原作は随分前に読んでいるのでラストを覚えていない。これ、原作通りなのか、それともギレルモ・デル・トロが脚本に参加したから？というのは魔女を退治してめでたしめでたし、ではないからだ。いやたとえ「人間からネズミになったから寿命は延びたはず」だとしても一生それでいいですかおばあちゃん！息子がいなくなったのに、目の前で息子の声でネズミが喋ってるのにきゃーきゃーいってばかりの母親というのもどうなのよと思うが、絵にかいたような一家団欒にそれほど関心がないんですね。それより疑似家族でも仲良く暮らせればいいというスタンス。凄いことが起こっているのに事なかれ主義を通すスタンレー・トゥッチ演じる支配人をはじめとして、どこか頭のねじがゆるんでいる人達ばかりが登場。これが子供向けだとしたらずいぶんとブラックコメディだ。

​
魔女がいっぱい [ アン・ハサウェイ ]​​楽天ブックス​