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みなさんこんばんは。アマゾンに小型機が墜落して40日ぶりに子供4人が救出されましたね。
映画ソルジャー・ストーリーを見ました。


ソルジャー・ストーリー
A SOLDIER'S STORY

出演
アドルフ・シーザー 　ハワード・E・ロリンズ Jr.　デンゼル・ワシントン

監督
ノーマン・ジュイソン

音楽
ハービー・ハンコック

　1944年。ルイジアナ州タイニンの陸軍基地で、黒人連隊のウォーターズ軍曹が何者かに射殺される事件が発生。捜査のためにワシントンから派遣されたのは、名門大学を卒業したエリート黒人ダヴェンポート大尉だった。白人が犯人になることを嫌がる上層部が捜査の早期切り上げを望む一方、ダヴェンポートはウォーターズの部下たちをじっくり尋問。そして、部下に厳しいウォーターズが多くの白人兵士から嫌われていたことを知る。

　当時は第二次大戦終わり間近。黒人も同様に兵役に就いていたが、役つきの者は殆どいない。雑用をやらされてばかりで、なかなか現場に出させてもらえない不満が、待機中の基地には燻っていたからだ。黒人の部下に厳しく当たっていた軍曹が何者かに殺されるが、容疑者が黒人であっても悪い。白人の場合は尚悪い。黒人が白人に殺されたとなれば、例え嫌われ者であったにせよ、このような閉塞的な状況に置かれた基地では、多くの黒人兵士たちが黙っていない。このように本編は、ただ犯人が分かればよいミステリではない。匙加減を任されたのは、その当時珍しかった黒人大尉。黒人のことは黒人で、というわけだ。

　複数の部下達の証言から浮かび上がってくるのは、今回亡くなった軍曹が、執拗に人気者だった黒人兵士CJを虐め、自殺に追い込んでいた事実だった。黒人に厳しく当たるからといって、ウォーターズが白人兵士に受けが良かったわけではない。都合よく使われていただけである。自分も白人兵士に媚びながら、同様に好かれていたCJを虐めていた軍曹の心理にこそ、黒人兵士が体験した差別の傷が潜んでいた。

ピュリツァー賞を受賞した戯曲「ソルジャーズ・プレイ」を映画化。内容が内容だけに資金獲得も何度も暗礁に乗り上げた。撮影には当時知事だった元大統領ビル・クリントンが全面協力。舞台俳優を多数起用した本作で、当時まだ新人だったデンゼル・ワシントンはいろいろと拘りがあり、監督とぶつかったとコメンタリーで言っていた。新人ながら、主役俳優と並んで立っても見劣りしないし、対立シーンも見ごたえあり。映画が終わってみると、なぜこの役をワシントンに振ったかがわかる。



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