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みなさんこんばんは。俳優の永山絢斗容疑者が大麻を所持した疑いで警視庁に逮捕されたことが捜査関係者への取材で分かりました。離島を舞台にしたちょっと風変わりな家族の映画を紹介します。

おいしい家族
My Father, the Bride

出演
松本穂香　板尾創路　浜野謙太　笠松　将

監督
ふくだももこ

　　銀座のコスメショップで働く橙花は、母の三回忌に実家のある離島へ帰るが、そこでなぜか父・青治が母の服を着て生活している姿を目撃する。驚く娘を意に介さず、青治は「この人と家族になる」と居候の男性・和生を紹介する。

　LGBTに物申すわけではないが、それまで男性の恰好をしてきた父親が、帰省したらいきなり女装していて「男性と結婚する」と言い出したら娘がするであろう反応を常道通りやってくれる橙花。弟は外国人と結婚していて子供もいるし、結婚相手の連れ子である高校生もやってきて、知っている実家とは全然違ってしまった。そこで、一からわかりやすく説明してくれるわけではない父親と、説明を必要としない周囲の圧を何とか乗り越えて橙花が周囲の状況に慣れ、ついでに癒しも得ていく物語。離島の皆が橙花たち家族を温かく受け入れてくれる善人ばかり。これを「ありえないパラダイス」と断じてしまうあたり相当自身が汚れてしまっているなと実感。父の再婚によってできた家族のうち、血の繋がりがあるのは橙花と父親くらい。養子として引き取られ、引き取られた先の兄も養子で、血の繋がりのない家族生活を送ってきた監督のメッセージが色濃く反映された家族像となった。

　松本穂香が主人公の橙花に扮し、長編映画で初主演を飾った。父・青治役は原作短編映画でも同じ役どころを演じた板尾創路が演じる。映画監督のほか小説家としても活躍する新鋭ふくだももこ監督が、かつて自身が手がけた短編映画「父の結婚」を長編化。妻を亡くした父親が再婚するまでの親子の日々を描いた原作短編映画から、舞台を離島に移し、エピソードやキャラクターを追加。

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