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July 21, 2023
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みなさんこんばんは。芥川賞と直木賞が発表されましたね。
映画判決、ふたつの希望​​を見ました。

判決、ふたつの希望​
L'insulte/The Insult

出演
カエル・エル・バシャ 第74回ベネチア国際映画祭最優秀男優賞

監督
ジアド・ドゥエイリ

 自動車修理工場を経営するトニー・ハンナはクリスチャン。レバノン国内のパレスチナ難民排除を訴えるキリスト教系の政党の献身的なメンバーで、反パレスチナ難民のプロパガンダ番組をテレビでよく見ている。彼には身重の妻シリーンがいる。違法建築にあふれる街の建物の修繕事業を請け負う業者で労働監督として働くヤーセル・サラーメは、トニーのベランダから街路に向けて突き出した排水管が違法であるため修繕を申し出るが、トニーに断られたため、勝手に修繕する。トニーは新しくつけられた排水管を粉砕し、現場監督のヤーセル・サラーメはトニーを「クソ野郎」と罵る。トニーはヤーセルの雇用主に「クソ野郎」発言に対する謝罪を要求する。雇用主はヤーセルをトニーの自動車修理工場に連れて行き、直接謝罪させようとするが、感情的になったトニーが、イスラエルの国防相としてレバノン内戦に介入したシャロンの言葉を引用して「すべてのパレスチナ人を根絶すればよかったのに」と暴言を吐いたため、ヤーセルは激昂してトニーの腹を殴り、肋骨を2本折ってしまう。

 レバノン映画として初めてアカデミー外国語映画賞にノミネート。主演のカエル・エル・バシャが第74回ベネチア国際映画祭で最優秀男優賞を受賞するなど、国際的に高い評価を獲得した。クエンティン・タランティーノ監督作品でアシスタントカメラマンなどを務めた経歴を持ち、これが長編4作目となるレバノン出身のジアド・ドゥエイリ監督が、ある配管工の男性と口論になり、激昂してしまって劇中同様の暴言をはいてしまい、その男性に謝罪に行くも拒否され、男性の上司に謝意を伝えたら男性が解雇されそうになった体験が元になっている。監督自身はあたりまえだがトニーよりも冷静だった。まあフツーの人はそうだ。
 
 “難民”=何も持たず国を追われた民、可哀想、庇護するべき存在と国際的な共通認識はある。そうはいっても、他者から押し付けられる認識というものは、往々にして個人的な感情で吹っ飛んでしまう。冷静にさっさと謝ってしまえば町のどこかで起こったたわいない出来事で終わったはずが、大統領まで担ぎ出してしまう事態になったのは、皆心の中に言えないもやもや気持ちをずっと抱えていたから。曰く「自分の国に帰ればいいのに」「うちの国で厄介事を起こしてほしくない」。原題はInsult=侮辱。人間としての尊厳を傷つけられたと感じたヤーセルの思いに沿っている。ただでさえ難民として形見の狭い思いをしているのに、プライドまで踏みにじられてたまるか、という思いが手に出てしまう。

裁判という法で裁く場に出れば、少しは対立も収まるかと思われたが、二人のバックについた弁護士が父娘だったために、冷静になるべき法律家が更に火に油を注いでしまう。ここらあたりは少しコミカルに描かれるが、つまりは民族というくくりにすれば、お互い加害者・被害者であり、それぞれの正義の定義があるということだ。そして人間としての尊厳は、どんな事があっても踏みにじられてはならないという基本原則にかえってくる。


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最終更新日  July 21, 2023 12:06:27 AM
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