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テーマ:DVD映画鑑賞(14135)
カテゴリ:フランス映画
みなさんこんばんは。俳優のヘルムート・バーガーが亡くなりましたね。
映画ポルトガル、夏の終わりを見ました。 ポルトガル、夏の終わり Frankie 出演 ブレンダン・グリーソン ヴィネット・ロビンソン イザベル・ユペール マリサ・トメイ グレッグ・キニア ジェレミー・レニエ パスカル・グレゴリー ポルトガルの避暑地、シントラ。深い森と美しい海に恵まれ、歴史ある城跡が点在する世界遺産にも認定された神秘的な町。女優フランキーは、この地に家族や友人を呼び寄せる。夫、かつての夫、息子、義理の娘の家族、さらには最も信頼し、愛する年下の友人。何気ない夏の終わりの休暇の様相を呈していたが、実は自らの余命が長くないと知るフランキーが、最愛の者たちの人生を今のうちに少しだけ演出しようと仕組んだ集まりだった。しかし、集められた家族達は、この旅がそれぞれの人生のターニングポイントとなることなど、その時誰も想像だにしていない。 アイリーンはニューヨークを拠点にする映画のヘアメイクアップアーティスト。フランキーの信頼も厚く、彼女の仕事関係で唯一の友人と言える存在だ。フランキーの誘いを受け、恋人で映画の撮影監督でもあるゲイリーとこの地を訪れるが、フランキーにとってゲイリーは、なにか軽く、底が浅い男に思える。大切なアイリーンのパートナーとして、ふさわしくないと直感が囁くのだ。そして何より、ニューヨークへの移住が決まっているものの、どこか情けないフランキーの息子ポールと彼女が結ばれることを強く望んでいた。アイリーンは到着早々にゲイリーからプロポーズを受けるが、その性急な申し出にどうも気持ちが付いて行かない。一方、母からアイリーンを暗に勧められたポールも、母の敷いたレールの上を進むような人生に抵抗を感じている。 義理の娘シルヴィアは結婚生活に問題を抱えていた。夫と一人娘の3人家族でこの旅にやってきたが、彼女は夫との離婚を望んでおり、この休暇中にも娘と2人で暮らせるアパートを隠れて探し続けている。娘のマヤは思春期で、両親の不仲に敏感に反応し、シルヴィアを追い詰めてくる。今回もいつも通り母と衝突したマヤは、ひとり“リンゴの浜”へと向かい、そこで同年代の少年と出会う。両親が離婚しているという彼との会話は、マヤの心になにか温かいものを残すのだった。 フランキーの夫ジミーは、その日の朝、目を腫らしていることを、朝食を買いに立ち寄ったパン屋のマダムに指摘される。アレルギーだと取り繕ったが、本当は違う。最愛のフランキーとの出会いは鮮烈で、彼女からのアプローチで結婚生活が始まった。フランキーはジミーの前に、この旅行にも参加しているミシェルと結婚していたが離婚。彼女と離婚した後に、自らがゲイだと気付いたミシェルはジミーに忠告する。「フランキーの後は、物事が変わる。人生が変わるんだ。」 ジミーはフランキーについてもう一つ言う「ほとんどの人はフランキーにノーと言わない。People seldom say no to Frankie.」家族も含めてフランキーの号令のもとに集まった人たちは「彼女が言うんだからしょうがない」って女優の我儘につきあわされてると思ってるが、実はフランキー自身がいろいろ自分のいない先々の事を考えていた事実は周囲にはわからない。タカビーな外見を保つために彼女自身が知らせないからだ。ただ自分がいなくなった後、人が思い通りに行動するよう仕向けるなんて遠大な未来計画、成功するはずがない。それが証拠に、この旅行の時点でもフランキーが思いもしなかった出会いが生まれている。その瞬間を高所からじっと見ているフランキーが、もう半分天国に行ってしまったひとのような視点になっている。 この映画はイザベル・ユペール自身が大女優でフランキーが彼女自身を投影したようなキャラになっている。彼女でなければ成り立たなかったのでは。 ポルトガル、夏の終わり [ イザベル・ユペール ]楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
July 31, 2023 03:31:41 AM
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