映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさんこんばんは。8月6日に甲子園球場で開幕する夏の全国高校野球に出場する49の代表校が出そろい、初出場は6校、春夏連続出場は11校となりました。映画​星の子​を見ました。

星の子

出演
芦田愛菜　黒木　華　岡田　将生　大友　康平　高良　健吾　池内　万作

監督
大森　立嗣

大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろだが、その両親は、病弱だった幼少期のちひろを治した“あやしい宗教”を深く信じていた。中学3年になったちひろは、一目惚れした新任のイケメン先生に、夜の公園で奇妙な儀式をする両親を見られてしまう。そして、そんな彼女の心を大きく揺さぶる事件が起き、ちひろは家族とともに過ごす自分の世界を疑いはじめる。

昨年ほど宗教二世が注目を浴びた年はなかったのでは。最初に注目されたのは真理教だったと思う。しかしその時は某人物の子供であることが注目され、その人がどのような生活を送ってきたかということは、殆ど報道にのぼらなかった。しかし昨年の事件では容疑者であり、動機を聞いてみれば大方がなるほどと思うような理由であったことから、改めて自身が宗教を信じたのではなく、気が付いてみれば周囲が皆宗教を信じていて、それ以外の価値観を知らない所で育った子供がどういう人生を送るかという点に注目が集まった。

　見方を変えれば宗教を信じている人はどこか純粋なのだろうと思う。「効くかどうかもわからない水を毎日聖水として頭にかければ健康でいられる」と、学校で様々学んでいても信じているのだから。ちひろもある時までは、周囲が自分達家族を見る目を知りながらも両親を恥ずかしく思うことなどなかった。ましてや病気がちだった自分が治ったという“実績”があり、両親が宗教にのめりこんでいくきっかけになったのだから、自分が一抜けたすることなど考えられない。

そんな彼女を揺らがせたのはやはり恋愛だった。ちひろの恋の相手が、優しくて理解のある大人ではなく、口を開けばとんでもなく残酷な人間であったことは誤算だが、きつい言葉がかえって彼女の心底をえぐったであろう。岡田将生くんは優しい好青年も演じられるのに、あの口調で理路整然とまくしたてる嫌味な二枚目も演じられるのだから食えない。難を言えば途中のアニメーションは要らなかった。あれが映画の雰囲気を壊していたと思う。

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